【感想・ネタバレ】ドールズコード ２巻のレビュー

木梨るなむ

僕の心臓を奪ったのは――。自分の犯した犯罪に関わる身体の部位をとられた生徒達。“記憶”をとられた尾久祐樹も、そんな生徒達が集まる更生教室に閉じ込められていた。全員無事での脱出を目指す祐樹だったが、生徒達の部位を使って作られた“人造人間”の正体が明らかになり――。新鋭が描く学園サスペンス。

[ブクログ · ★★★★★]

記憶を抜き取られた主人公と、自分の犯した罪に関する身体の部位を切り取られた非行少年たちが学校を模した場所に集められ、自分達の身体を繋げて作られた人造人間(ドール)を見つけ出す…という話です。自分達の中に一人裏切り者(ドール)がいる、ということでギスギスしてるところから話がスタートするのですが、徐々に彼らの心の内が見えてくると面白くなってきます。設定的にハテナなところもなくはありませんが…。真相は個人的には予想通りでしたが、二巻完結という短い中でよくまとまっていると思います。長期連載で見てみたい作者さんの一人です。