あらすじ
『聖書』『ハムレット』『論語』『種の起源』ほか、世界の文豪や知識人たちが著した「知の遺産」を精選。独自の「要約」でわかりやすく、「読みどころと名言」や「文献案内」も充実した名著ガイドの決定版!
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Posted by ブクログ
突然古典を読みたくなって、その為のガイドとして購入。初っぱなのアランの幸福論からして面白そう。で、原著翻訳の方も平行して読んでみることに(ほどなく挫折・・・)。
ともあれ、以下に示すように<自分を知るために><人間を知るために><社会を知るために><歴史を知るために><自然を知るために>と区分けして、古典が列挙されている。選書の参考にしたい。
<自分を知るために>
1.「幸福論」アラン(エミール・シャルティエ;1868-1951)
2.「夢判断」フロイト(1856-1939)
3.「森の生活ーウォールデン」ソロー(1817-62)
19世紀アメリカ文学の代表的古典。自然派、エコライフ、孤独を楽しむ。
4.「自己信頼」エマソン(1803-82)
19世紀アメリカの思想家エマソンのもっとも有名な論文。詩人のホイットマン、哲学者のニーチェに影響を与える。
5.「赤と黒」スタンダール(1783-1842)
恋愛の駆け引きもの。
6.「方法序説」デカルト(1596-1650)
「我思う、故に我あり」。う~ん・・・
7.「ハムレット」シェイクスピア(1564-1616)
シェイクスピア4大悲劇のひとつ。「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」。
8.「エセー」モンテーニュ(1533-92)
読書三昧の日々に記したエッセイ。博学の無知。
9.「ソクラテスの弁明」プラトン(前427-前347)
ソクラテス(前470-前399)の裁判における弁明を弟子のプラトンが記録。無知を知れ。
10.「論語」孔子(前551-前479)
四書(論語、大学、中庸、孟子)の筆頭。今でも使える人生の指針。
<人間を知るために>
11.「自由からの逃走」フロム(1900-1980)
自由=孤独と不安からナチズムなどへの依存が起こる。
12.「ホモ・ルーデンス」ヨハン・ホイジンガ(1872-1945)
ナチスに抵抗。遊ぶ人。
13.「わたしの生涯」ヘレン・ケラー(1880-1968)
サリバン先生との奇跡の物語。
14.「ツァラトゥストラかく語りき」ニーチェ(1844-1900)。
15.「戦争と平和」トルストイ(1828-1910)
16.「罪と罰」ドストエフスキー(1821-1881)
『貧しき人びと』とか『虐げられた人びと』とか『賭博者』
17.「ファウスト」ゲーテ(1749-1832)
18.「意志と表象としての世界」ショーペンハウアー(1788-1860)
19.「自伝」フランクリン(1706-1790)
代表的アメリカ人、アメリカ最初の外交官といわれたフランクリンの波瀾万丈、紆余曲折の半生が描かれる。鶴見俊輔の訳が面白そう。
20.「パンセ」パスカル(1623-1662)
天才数学者+キリスト教のセールスマン
<社会を知るために>
21.「セールスマンの死」アーサー・ミラー(1915-2005)マリリンの元夫。
22.「オンリー・イエスタデイ」アレン(1890-1954)1929年の大恐慌の描写。
23.「世論」リップマン(1889-1974)20世紀最高のジャーナリスト。
24.「審判」カフカ(1883-1924)不条理の世界を描く。
25.「有閑階級の理論」ヴェブレン(1857-1929)
26.「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト」テンニエス(1855-1936)
社会学の創始者のひとり。地縁血縁からなるゲマインシャフト、観念的機械的な形成物であるゲゼルシャフト。
27.「社会契約論」ルソー(1712-1778)当時、発禁処分を受ける。
自伝「告白」あり。
28.「ロビンソン・クルーソー」デフォー(1660-1731)
29.「ユートピア」トマス・モア(1478-1535)
30.「君主論」マキアヴェッリ(1469-1527)君主は清濁併せ呑むべし。政治の現実論。
<歴史を知るために>
31.「コン・ティキ号探検記」ヘイエルダール(1914-2002)
32.「夜と霧」フランクル(1905-1997):アウシュビッツの悪夢
33.「ジョゼフ・フーシェ」ツヴァイク(1881-1942):日和見主義者の末路
ツヴァイクは伝記作家として名高い。
34.「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」マックス・ヴェーバー(1864-1920)
35.「イタリア・ルネサンスの文化」ブルクハルト(1818-1897)文化史/美術史の創始者。
36.「航海誌」コロンブス(1451-1506)
37.「三国志演義」羅貫中(14世紀中頃):2世紀末~3世紀末の3国時代
38.「歴史」ヘロドトス(前490頃-前425頃):ペルシアのギリシャ遠征話など
39.「イリアス」ホメロス(前8世紀頃)
40.「聖書」:紀元前1000年~紀元後百数十年
<自然を知るために>
41.「二重らせん」ワトソン(1928-)
42.「沈黙の春」カーソン(1907-1964)
43.「科学革命の構造」クーン(1922-1996):パラダイムによる分析
44.「銀河の世界」ハップル(1889-1953):膨張する宇宙の観測
45.「からだの知恵」キャノン(1871-1945):ホメオスタシス概念の提唱
46.「昆虫記」ファーブル(1823-1915):文学者の一面も。
47.「種の起源」ダーウィン(1809-1882):自然選択概念の提起
48.「『絶対』の探求」パルザック(1799-1850):人間喜劇
49.「手記」レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)
50.「古い医術について」ヒポクラテス(前460頃-前375頃):医学の父