【感想・ネタバレ】マネーの動きで見抜く国際情勢 経済メカニズムの“ウラ・オモテ”のレビュー

あらすじ

甦ったアメリカの金融資本主義が日本の資産を襲う!プロのディーラーが見たイラク戦争、サブプライムローン、ギリシャ・ユーロ危機……。その次に来るものとは何か?世界情勢を巡る数々の事件で莫大な利益を手にしているのは誰か。覇者達はあの手この手で搾取を目論んでいる。彼らの思惑を見破るには、「誰が得をしているのか」という国際情勢のB面を探ればよい。次々と明らかにされる衝撃的な国際情勢の裏側と各国の思惑。次の標的となるのは莫大な日本資産かもしれない。我々の財産を守る術はあるのか?

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Posted by ブクログ

 表だけしか見れない日本国民と裏の存在を見て見ぬふりをするマスコミ連中。やらねばならない何事かを詳しく解説された一冊。

 あまりう期待していなかったけれど過去の同様な本に比べ自分の欲しい情報がふんだんにちりばめられている。

 裏とか陰謀となると世の中はその話を違った見方で解釈するしかし、B面という言われ方をするとまた感じ方は違うだろう。日本の経済が悪いままなのは中国でも韓国でもましては北朝鮮でもないだろう少なからず関与しているかもしれないが大きく関与しているのはアメリカなのだとはっきり言える人が本当の政治家にならなければいけない。

 日本が所有するアメリカ国債、日本有利に処分できる政治家は来るのだろうか。すべてはアメリカが裏に手を回しているのだから。

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2013年07月30日

Posted by ブクログ

経済に関してあまり知識がなかったので読むのには辞書を用いたりと少々苦労した。

しかし用語の説明を要所要所で入れてくれたので勉強になった。また図を用いて客観的な分析も説得力があった。

新聞や雑誌などでも国際情勢を読んでいるが筆者の視点は非常に考え方を広げてくれた。

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2011年01月05日

Posted by ブクログ

『ブラックスワン』の裏。(逆裏対偶の意味で)

この世は偶然でまったく予期できない=ブラックスワン
この世には陰謀が存在する=本書

どっちが正しいか軍配を上げる気はない。

ここずっとAERAに連載中のぐっちーさんのブログを見ている。そろそろ有料配信会員にもなろうかと考えているところだ。


円高は善か・悪か。ぐっちーさんの意見では円高は、円に対する評価の高さであるし、輸入国である日本にとっては歓迎すべきことで、悪戯に円高、円高と騒ぐことには一貫して反対している。
私もその意見には大いに頷かされるところがある。数字的根拠もしっかりしているのが、さすがと思うところだ。

もちろん日本は加工貿易国である。輸入に有利な円高は、賢く使えば当然「善」に成りうると思う。日本の輸出依存度も、我々が考えているほど高くない。ただ日本という国が、トヨタなどの一部輸出企業に依存する産業構造になっているというのも事実なのである。

さて、自国の通貨高を他の国はどう考え、どう行動しているだろう?

実はドルも、ユーロも必死に自国通貨安を狙っているのだ。中国元もいつ切り上げるかが話題の的だが、実際切り上げなど望んでいない。

この本はまだ半分しか読んでいないが、自国通貨安と言う状況を作り出す為に各国が熾烈に争っている様を描き出している。

2007年にアメリカで上梓されたナオミ・クライン氏の「ショックドクトリン 災害資本主義の隆盛」が一つその根拠として提示されているのだが、ハリケーン・カタリナ以降、災害復興を通じてミルトン・フリードマン流の市場原理主義がニューオリンズの貧困層を直撃する様を描いているらしい。

突然だが、GDPに関してこんなたとえ話がある。
全然蚊のいない島があるとして、その島に蚊を持ち込めば、蚊取り線香、虫よけスプレー市場が生まれ、GDPがあがるという話。GDPが上がることと島民の幸福は真逆の相関関係にあり、GDPという指標の危うさを示すたとえである。

同様にどこかで災害が起これば、当然復興が必要になる。需要が生まれ、雇用も促進する。だが、災害で死んだ人たちは戻らない。

世界同時デフレ状況の特効薬として、災害が歓迎されるような危険な風潮をナオミ・クライン氏の本は指摘している。だが指摘も少し遅いというか間が抜けているかもしれない。

というのも、どこの国も、国内の閉塞状況を打破するために、わざと戦争を起こすということを歴史上何度もやって来たから・・・・・・最近ではアメリカが9.11を口実に利用してイラクに攻め込んだように。

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2011年08月24日

Posted by ブクログ

レーガン政権では、ミルトン・フリードマンが非公式な経済顧問を務めて、小さな政府を推進した。それが中曽根政権に受け継がれて、NTT、日本たばこ、JRが民営化された。

金兌換が停止された1971年からユーロが誕生した1999年までは、原油価格とドルの相関関係があり、マルクは逆相関関係にあったが、ユーロ誕生後は原油価格とユーロが相関するようになり、ドルは逆相関となった。イラク、OPEC、ロシア、イランが原油決済を変更する動きを見せるたびに、ユーロが動いていた。

基軸通貨であっても、自国通貨高に誘導するのは難しいが、自国通貨安を仕掛けるのはやさしい。サブプライム危機後、輸出増加を目指してユーロ安に誘導するために、ギリシャ危機が利用された。

アメリカが中国元の切り上げを要求したり、反米感情をあおってドル売りを誘発したのは、輸出を倍増する目標を目指してドル安に誘導するためだった。アメリカの中間選挙の年は、11月の選挙に向けてドル安に進む傾向がある。

ITバブル崩壊後、日本が経験したようなバランスシート不況を避けるために、FRBは住宅バブルを発生させることで企業の借金返済の機会を与えた。

アメリカには、石油・軍需産業を主体とした勢力と、金融機関の勢力の2つの相対する勢力があり、敵対しつつも順番に利益を得ている。

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2018年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どうして日本がデフレなのか、ゆうちょの民営化はどうゆう意味があるのか、現在起きているギリシャ問題もわかりやすかったです。どの本を読んでも、日本はアメリカの言いなりで犠牲を払っている構図が書かれていますが、これも金融面からどのようにアメリカにお金が渡っているか書かれています。テレビや新聞で言われていることを鵜呑みにせず、本当の問題は何か、何が問題なのか見極める力が必要ですね。

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2012年02月19日

Posted by ブクログ

グローバル経済に影響を与える世界情勢の様々な事件について、マスメディアでの表面的な報道に惑わされず、誰がどんな思惑で仕掛けて、どんな得をしたのか、という裏側を探る本。自分が今まで物事の表面しか見ていなかったことを痛感させられる。これからの日本の進むべき道についても考えさせられる。

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2011年03月06日

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