あらすじ
【我は、変革をもたらすことにした】 約一年前。突然の【神託】により、美景原高校の生徒たちは≪超越者≫=人の範疇を超越した存在へと昇華する。それはただ己が最強を目指す、超異能バトルの幕開けだった――!! そんな熱狂の中、怠惰に過ごす渡良瀬文乃は、何の力も授からなかった≪無能≫天枷杏奈を助けることに。不戦敗と呼ばれる文乃の本当の力は≪六行視≫。小説として書かれたこの世界を読み、校正する力だった! 「知ってるか? ここはクソったれな小説の世界なんだぜ?」「ならば私と最強を目指せばいい!」 全てに絶望する少年と全てに希望をもつ少女が出会う時、物語は動き出す! 超異能×学園バトル、開幕! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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Posted by ブクログ
全校生徒が異能に目覚めた学園で、世界を小説として認識し未来を書き換えられる主人公が、無能力の女の子を最強の生徒にしたて上げる話。
序盤は異能に踊らされた中二病の生徒たちが騒がしく立ちふるまっている、という印象だけだったが、話が進むうち次々に起きる勢いのある戦闘シーンに圧倒された。
それに加え、ライトノベルらしいハーレム設定が徐々に構築されるのも読んでいて楽しい。蝶々がラブレターをもらってあからさまに焦るシーンなど思わず笑ってしまった。あと、無能力者の杏奈がつきぬけたいい性格をしていると思う。続刊も読もうという気にさせてくれる一冊。
Posted by ブクログ
ストーリーやキャラクター、オチは特別なものはないが、作者もあとがきで言っているように「ラノベでしかできないこと」を楽しませてくれる。
特に世界が文乃のものになった証として、文体が三人称から一人称に変わったシーンはミステリーで叙述トリックの回答を見たに驚愕に似ているなと思う。文でしか体感できない衝撃がとても良かった。
主人公、メインヒロイン二人のキャラクターは良かったが、敵(小斯波やラスボスの白夜など)のキャラクターがなんとなく雑な気がしなくもない。
ただ、個人的には好きだけど主人公の性格は、無気力キャラなのか全力突っ込みキャラなのか。シーンによって変わるため、どこかで見た主人公の一部をつぎはぎしたような感じもある。