【感想・ネタバレ】なくしたものとつながる生き方のレビュー

あらすじ

大切なものを失ったとき、どうすればいいのか
僧侶や経営者、多くの人が耳を傾ける“希望”を感じられる生き方


読者のみなさんは、グリーフという言葉をご存じでしょうか。
「大切な人やものを失ったときに生まれてくるその人なりの自然な反応や、感情、プロセス」をグリーフ(日本語では悲嘆と訳されます)と言います。
著者は現在、「リヴオン」という団体で、グリーフを抱える人をサポートする「グリーフケア」に従事しています。
著者がこの活動をはじめることになったきっかけは、10代で経験した親の死でした。
著者自身もうつや、腰痛、不眠など、グリーフからくる心身のさまざまな反応に長年苦しみました。
しかし、その過程で、悲しみと悲しみが出会うと希望になること、人とのつながりの中で生きる力が培われていくことを知ったと言います。
大きな悲しみを経験したあとで、人はどう生きていくことができるのか。
そして、傷ついた自分の中に、もう一度力を取り戻すためにはどうあればいいのか。
そのヒントが、本書には綴られています。大切なものを失うこと――死別をはじめ、それはいつか誰もが経験することかもしれません。
その時がおとずれたとしても、自分を手当てする方法がある。だから大丈夫だと信じられる本です。
自分を支える力に、本書を通して気づいていただけると思います。


*目次より

Chapter1 見る
Chapter2 祈る
Chapter3 忘れる
Chapter4 触れる
Chapter5 ゆるす
Chapter6 信じる
Chapter7 生きる

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Posted by ブクログ

疲れて文字が入ってこなかった私にも読みやすい柔らかな言葉で、すっと心に入ってきました。

誰もが出会う、大切な存在を失う経験を、自分のこととして受け取っていく、そのために何ができるか、いろんな角度から言葉が紡がれていて、読みすすめるうちに自分も救われていくような気持ちになりました。

大切に手もとに置きたい一冊です。

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2019年07月27日

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