【感想・ネタバレ】平成猿蟹合戦図のレビュー

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Posted by ブクログ

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誰も彼もが猿と蟹であり、どこもかしこも実は合戦だらけ。これがととてつもなく面白い。私はすべての蟹を好きになったし、蟹同士が出会ってだんだん繋がりを持っていく様が心地よかった。そして女性の強さも爽快!終盤は感情移入しすぎて喜びやら感動やらでところどころ涙が出る始末。ページ数の多さを感じさせないテンポの良さと展開の上手さが大好きな1冊になった。

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2016年04月11日

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予想外の展開で面白かった。読み始めはまさか国会議員になる人とその周囲の物語やとはまったく思わなかった! 最初はしょうもなさそうな人やなーと思ってた登場人物も根はいい人で、主要な登場人物に嫌な人が出てこないのが好きでした。

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2014年06月08日

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ずーと,いつ猿が出てくるのかな?子蟹は誰だろう,友香ちゃんかな?高坂さんが蜂か臼なんだろうか?なんて思って読んでいたのだけれども,なるほどスカッとするお話か.「スカッどする話さ毒っこ入ってらど」というのも確かに.
ただ,憎たらしい猿がもうちょっと明確に退治される方がスカッとできたかもしれない.

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2020年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議なタイトルだなあ、と思いながら、読み始めました。
猿蟹合戦といえば、日本の昔話。でも、どんな内容だったっけ?あんまり思い出せないなあ、、、猿と蟹が合戦するんよね、とりあえず。なんで合戦せな、あかんかったんかなあ?わからんなあ。まあいいや。で、それの舞台が、平成の時代。ということは、現代ものだよなあ、、、?どんな話やろ?

ってな感じで読み進め、読み進め、終わってみれば、ああ、なるほど。読み終えてから、ネットで「さるかに合戦」の本家の昔話の内容も調べて、なおさら納得、みたいな。そんな読書体験でしたね。

とりあえず、読んでいる最中は、ずっとずっと、

なんだか、吉田修一さんの作品にしては、ホノボノしてるなあ。歌舞伎町が舞台なのに。怖そうなキャラもちょいちょい登場するのに。なんか、ホワッとしてるなあ。いやでも、あの「悪人」の「ランドマーク」の「パレード」の、吉田修一やで。絶対どっかで、とんでもねえヘヴィーなヤバい展開になるんちゃうん?怖い、怖いなあ、、、ドキドキするなあ、、、でもなあ、全然なんかこう、平和よね?なんだろうねえ?これは。この感じは。

とか思いながら、いきなりとんでもねえ悲劇が待ち受けてるんちゃうん?と、ドキドキしながら読み進めたのですが、結局最後まで、なんだか、ホワッと幸せな感じで、終わりましたね。ある意味、拍子抜けしちゃった、と言ったら失礼で申し訳ないのですが、、、

とりあえず、この話は、吉田修一さんにとっては、昔話を題材にした、現代のおとぎ話なのだろうなあ、吉田さんの、「世の中がこうあることは、現実には大変に難しいだろうが、それでも、こうあってほしい」という祈り、願いのようなものを込めた物語なのだろうなあ、というね、気がしました。だって、あの「悪人」の、吉田修一ですよ。現実の本当のホンマの抜き差しならぬ、剥き出しの現実の、あの圧倒的な「ああ、、、あかん、、、どうにもならん、、、」感を、完璧なまでに表現した(と自分には感じられた)吉田修一ですよ。その吉田さんが、これほどまでに、ホワッとした(ように自分には感じられた)、ある意味ご都合主義の小説を書くなんて。これは、もう、あれだ。「願い」でしかない。そうだ、そうに違いない。そんな事を、思った次第なのですよね。

だってもう、勧善懲悪だし。主人公側の人、って変な表現だけど、そんな彼らは、基本的にみんな良い人だし。ああ、おとぎ話だなあ。「こうあって欲しい」の話だなあ、そんな事をね、思ったのですよね。

正直、自分には、物足りませんでした。ありていに言いますと。うん、物足りなかったです。

でも、それはそれで、それは自分の勝手な感想であり、吉田さんは、なんらかの祈りを込めて、この、現代のおとぎ話ともいうべき、この作品を創造した。それはなんだか、ちょっと、素敵だなあ、とね、思うんですよね。

あ、あれだ。登場人物が、自分の内面の思い、独白を、語る文章がありますよね。地の文ではなくて、会話文でもなくて、登場人物の一人語りの文章。その文章だけを、基本的にはみんな方言なのですが、地の文とは、文字・文体を変えて、「」(かぎかっこ)も付けずに、いきなり、文章の中に放り込む、という手法は、この小説で初めて見ました読みました。自分は。すっごい好きですね。小説で、こういう表現方法があるんだなあ~とね、グッときたんですよね。吉田さん、他の作品でも、この表現手法を使っているのですかね?気になります。すごいこう、独特だなあ、と。ある意味、発明だなあ、と。好きですね、こういうの。

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2018年02月10日

Posted by ブクログ

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キョンキョンが書評を書いていて、面白そうで読んでみた。猿蟹合戦という題名から最後の終わり方が気になったのと、登場人物がそれぞれ魅力的だった(サワおばあちゃんと美姫が好き)のとで、読み進められたけど、ちょっと長かったかな。ページをめくる指が止まらないってなったのは後半100ページくらいだった。もう少し短くかけたのではという気も…。
後味はよい本だけど、個人的には毒がもう少し欲しい。
吉田修一は2作目。パレードのほうが好きだな。

読んだ後、キョンキョンの書評、なんて書いてあったんだったっけと思って、読み直したら、自分が気になったセリフをキョンキョンも書いてあって嬉しかった。

好きなシーン
サワおばあちゃんが、地元議院と握手しながら、心の中で「バーカ」と言うところ。

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2017年02月18日

Posted by ブクログ

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登場人物が結構多くて、前半長くて途中わけわからなくなってきたけど、ちょっとずつ皆がつながっていく関係に驚かされながら、やっと読み終えたって感じ。長かったー。ドラマではきっと選挙に焦点を当てて、前半は割愛されてんだろうな。

純平君が当確したときはちょっと嬉しくて泣きそうだったけど、始終、淡々と物語が進み、感情移入できなかった。

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2015年01月21日

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