あらすじ
だれも信じてくれないが、私は十歳でバイオリンを始める前は、一日に一言も口をきかないような、青白い子供だった――「スーダラ節」に救われた修業時代、もぐりで聴いたカラヤンの「とてつもない何か」、愛憎こもった指揮者の思い出、感動のフィナーレに客席デビュー。元N響バイオリニストがのびやかな筆致で綴る音楽的日々雑記。
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Posted by ブクログ
元NHK交響楽団のバイオリニストのエッセイ。オーケストラの日常をユーモアと少々辛口なコメントもありで面白っかった。本文ではN狂((N響)とかカイシャなどと表現されてました。
Posted by ブクログ
オーケストラ奏者のオンやオフの裏話が読みやすく綴られていて、面白かったです。曲名から音楽が流れてくるくらいクラシックの知識があれば、より楽しめたと思いますが。紹介されていた本を、購入してしまいました。
Posted by ブクログ
不覚にも、以前読んだ『バイオリニストは目が赤い』と同じ著者が書いた本だと分かったのは、本書を読み終わった後・・・。
元N響バイオリニストである著者が、子どもの頃のこと、演奏家を目指して山形から上京した頃のこと、芸大生の頃こと、N響時代のこと、N響での演奏旅行のこと、N響を退職・退団した後のことをなどを、筆者ならではの感性とジョークで綴られた1冊。
クラシック音楽ファンは勿論、そうでない人でも、楽しく読破できる1冊。
Posted by ブクログ
2007年までN響第一ヴァイオリン奏者だった鶴我裕子さんの著書。アマオケでお世話になった前澤均先生は2001年にN響を退職されていらっしゃったので、先生からも色々伺いたかったなと懐かしく思い出した。
著名なソリストとの共演や印象的だったエピソードなどが散りばめられてもっと聞きたい!と思ってしまった。
リアルかさ地蔵、雪女の世界、山形出身ということにも親近感を抱いた。
現役の奏者の方からもこんな面白いお話をお聞き出来たらN響がもっと身近に感じられるだろうなと思った。