あらすじ
「幸せはお金で買うことができない」……でも、今までとは異なるお金の使い方をすればどうだろう? ハーバード大&UBC大の研究者が提案する「お金で幸せを買う」新しい方法。
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Posted by ブクログ
お金を稼ぐことより、使い方を変えることで幸福度が増えるという話。5つのテーマに沿ってわかりやすく、調査や実験結果も踏まえて解説されている。理屈ではわかる。なるほどと思う。どのように実践するか。いつもそれが課題だ。
以下、自分の備忘録的に書いたもの。これだけ読んでもあまり意味がわからないと思いますが。
1 経験を買う
家を買うことで幸福が増すと言う証拠はほとんどない
家に対する満足度は上がるが、生活全体の幸福感は全く向上しない
経験を買う方が物を買うよりずっと幸せになれる
50歳以上の成人の支出で幸福度にとって重要なのはレジャーの項目のみ
2 ご褒美にする
まだしていないことに焦点を合わせると、今していることの価値を認めるきっかけになる。
アプリ「トラベラーズポイント」で、まだ行く機会のない場所をマークする
恋人の前で自分の一番いいところを見せる努力をするのは価値がある
フランスのマクドナルドはアメリカよりポテトのサイズが30%小さいが、客の滞在時間は50%長い
3 時間を買う
通勤に片道1時間以上かかると、幸福度にネガティブな影響を与える。
電車通勤の人は自動車通勤者よりストレスを感じにくい
テレビを1日30分以上見る人は、それ以下の人より幸福度が低い
1つの買い物が自分たちの幸福な時間にどのくらい影響を与えるかを予測して買い物する
お金についての決定を時間についての決定に変える
4 先に支払って後で消費する
将来起こりうる出来事が、過去に起こった同じ出来事よりも多くの感情を引き起こす
大学生の好きな曜日は、日曜日よりも金曜日の方が上位になる
心の健康な人は怯えや不快の感情から逃げるためバラ色の未来を描く傾向がある
「ス・レジュイール」フランス語で未来を予想することから現在の喜びを引き出すという動詞
消費を先送りするとポジティブな期待を膨らませる時間が増えて、想像と実際との亀裂を埋める能力も高まる
クレジットカードは購入時の支払いの痛みをすごく小さくするので、賢く有能な人でさえ結果に無頓着になり、平気でお金を使ってしまう。
負債金額は、稼ぐ金額よりも幸福度に関して重要である
負債が増えるほど夫婦間の衝突が増える
デビットカードで「いま支払う」人は、使用しない人に比べて負債が少ない
5 他人に投資する
少額でも他人のためにお金を使うと自分の幸福感に効果が現れる
自分たちのために使った金額は全体的な幸福度には関係がない、人にあげた金額が多いほど幸福度が増す
貧しい国や幼児でも人に与える経験は幸福度を増やす
他人に投資するときの3つの戦略
1.選択する
寄付行為は強制でなく自己の選択によって行う
2.つながりを作る
人は、より強い関係のある人のためにお金を使うことに喜びを感じる
最大の幸福が得られるのは、人々との繋がりを深めるやり方で他人に投資すること
3.インパクトを与える
自分の寄付行動が与える影響が大きいほど幸福を感じられる
他人を助けることは健康にもよい影響をもたらす。(ストレスホルモンのコルチゾールが減る)
チャリティーや同僚に対する支出は、従業員のモチベーションを高める効果がある
貯金の効果
お金を貯めることは幸福を増す材料になる
5つの支出原則のカテゴリーに分けて使ったお金を分類する
その中に入らない支出をどのくらい減らせるか試す
経験を買うのは幸福に大きな影響を与える
経験するにはそれをする時間が必要
デンマークは国の休暇条例で毎年5週間の有給休暇が与えられる
Posted by ブクログ
まずはテレビにかける時間とお金を減らそうと思いました。
また、家や車にたくさんのお金をかけても幸福度は、たいして上がらないという事実に驚きました。
なので元々こだわりのない私にとっては、家や車もあまりお金をかけないようにしたいと思いました。
Posted by ブクログ
義務で行った寄付は幸福度を高めないが、自分で選択をして行った寄付(利他的行動)は幸福度を高める。さらに、その寄付による影響(インパクト)を自分が感じ取れるとより幸福度を増す、と。
本を読んでいる間にも、実際に行ってみたが、非常に本の通りだと感じた。
自分のためにお金を使うよりも、利他的にお金を使ったことの方が印象が残っている。
しかし、それを続けるかと言われると。。。
まだ自分への直接的なメリットがあるものへの投資の方を選択してしまいそうですね。。