あらすじ
騙しのテクニックを駆使した大どんでん返しミステリ! 大型スーパー〈デイリータウン〉のマネージャー袖山剛史は、クレーマー・岬圭祐、万引き常習犯「マンビー」という二人の敵と闘っていた。激化する岬との対立関係といやがらせに限界を感じ始めた袖山の前で、ついに殺人事件が発生する……。最終章で物語は突如変貌! あなたは伏線を見破り、真相に辿り着けるか?
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Posted by ブクログ
電気店のマネージャーとクレーマーの関係から始まり、殺人事件へと発展していきます。
それにしても読んでるこちらまで胃がキリキリするようなクレーマーで、今の社会では決して大げさじゃない話なんだろうなぁと感じました…
読みやすく展開も早い為、数時間で読み終わりました。
帯に「きっと騙される!」とあったので、伏線を読み逃さないようにしていましたが、あっさりと騙されました。
そうかぁ、そういう結末かぁ…と最後の数ページで思ってもみない結末となったので呆然としてしまいました。
犯人の気持ちは理解できないけど、さくっと読めるミステリーとしては面白かったです。
別の作品も読んでみたいと思えました。
Posted by ブクログ
クレーマーって嫌だなぁと思いながらも黒田氏の本だし何か引っかけがあるんだろうと読んでいたが気付かず、説明のところで、ああ!そういうことだったのか!と驚き。死体描写が猟奇的なのになんだか結構みんな冷めたような発言なのが気になったがそういうものだろうか。万引き犯に関しても袖山と同じ考え方をしてしまった。
Posted by ブクログ
大型スーパー(デイリータウン)に出没するクレーマーと万引き常習犯とのやり取りをベースとしたミステリー。文体などはともかく,内容は,かなりのイヤミス。読後感は最悪。クレーマーの岬圭祐の言動は,読んでいるだけでイライラが止まらない。万引き常習犯のやり口もえぐい。マネージャー役の袖山剛史に感情移入してしまったので,読んでいる間はイライラのしっぱなし。そして真相は,マネージャー役の袖山剛史が犯人というもの。袖山は,袖山に好意を寄せていた市来美乃を愛することができず,美乃からもらった熊のぬいぐるみを愛し,熊のぬいぐるみにアパートを与えている変態だった。クレーマーの岬に,熊のぬいぐるみを破壊されたこと,万引き常習犯が市来美乃だと誤解したことから,袖山が市来美乃を殺してしまう。実際は,万引き常習犯はほかに存在し,市来は誤解の上で殺害されてしまうというオチ。下手に袖山に感情移入していたので,読後感は最悪。
まぁ,こういうイヤミスは好みだし,絶対に忘れられない作品といえる。この展開は予想できなかったから,意外性もある。一般的な評価はともかく,作風は好み。しかし,もうちょっと面白くできそうな気もする。トータルでは★3かな。