【感想・ネタバレ】世界のエリートの「失敗力」 彼らが<最悪の経験>から得たものとはのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いろいろな一流企業のいろいろな人の失敗事例が書かれていておもしろい。マッキンゼー、ボスコン、ゴールドマンサックス、グーグル、トヨタ、ソニー、電通、三井物産、三菱商事・・・。
どんな会社でも、どんな事業でも、どんな仕事でも、どんな偉い人でも、失敗の内容は意外と自分の身近な失敗と近かったりするんだなと。上記の企業でも、失敗の内容一つひとつは、一人間が現場で感じた人並みの失敗だった。特別ものすごいことをしてるわけではなかった。
それを学びに変えて、自分に蓄積していけるかどうかが、やはり重要なのだなと思わされた一冊だった。

・ハーバード合格基準は、失敗から学べる人
・失敗体験の方が成功体験より深い内容になるし、言いにくいことをシェアしてるので、賞賛される
・失敗を語ってくれる人は貴重。成功体験を語る人はたくさんいるが、失敗体験を語ってくれる人は少ない
└失敗しても、それを赤裸々に話しても恥ずかしくないような行動をとるべし
・「人から学ぼうとしない」「誰も相談する人がいない」が、人が失敗する要因。孤独にならないようにし、周りから謙虚に学ぶことを意識すべし。

・スタンフォードの合格基準は、変革をもたらせる人
└スタンフォードのミッションは、人々の生活を変え、組織を変え、世界を変える人材を育成すること
└コンフォートゾーンの外に押し出す
・失敗しないに越したことはないが、成功への過程でいくつか重ねるのは当たり前のことだから、それを想定した上で挑戦しなさい
・どんなに順風満帆にみえる人も、まず間違いなく失敗し、挫折し、不遇の時代を乗り越えてきてるはず。何か新しいことをしようというときに、物事がトントン拍子でうまくいくはずがない。誠心誠意頑張っても悲劇は起こるもの。問題は、どう立ち直るか。

・容易にできることをしてても、人間は成長しない
・失敗とは認識の問題
└「これしかない」と考えると、そうならなかったときに失敗になってしまう。
└そうではなく、バックアップを想定しておけば、想定内なので失敗にはならない。
└常に改善、軌道修正するという道筋を描いておくことが実際、マーケットフィットにも繋がるはず。
└ただそれでも、想定外のことはどんどん起こる。バックアッププランが自分に蓄積されると想定外にもだんだん驚かなくなり、楽しめるようになる。そして、代替案もどんどん浮かぶようになる。
└想定外や制約の発生は、逆に創造性が生まれる。人生も仕事も台本通りには進まない。なので、お守りとしてバックアッププランを用意しておきつつ、想定外を楽しめるように自分を育てるべし。

・自分の挑戦に対する自分への期待値調整
└期待が高いと「失敗した」認識となり、悪くすれば負のスパイラルに陥ってしまうかもしれない
└期待が低いと簡単に「成功した」と感じることになる
→一年後に〇〇のような目標よりも、目の前のタスクに集中する。成功と失敗を繰り返し、軌道修正しながら改善し、着実に積み上げていく。
→とはいえ、中長期的な目標やビジョンも持ち続ける。

・失敗を奨励はしないけど、失敗を追及はしない
・失敗は許すが半端は許さない。全力で取り組むべし
・失敗から学んだ人間は謙虚。
└謙虚な姿勢は相手の心を開く
└そこに情報が入ってくる
└人が集まる
└リーダーとして、さらに成功する
・大きな成功を達成するには、階段を一つ一つ登るように小さな成功の積み重ねが大切。
└しかし、優れたリーダーに大きな挫折経験をした人が多いように、一つの大きな失敗を経験し、深く悩み、自分を考察することによって一気に人間力を高めることも大事。
└思考やアイディアの「引き出し」は、成功体験でも失敗体験でも増やしていける。

・上司は失敗をコントロールする責任者。ちょっと上の仕事を任せるでも、得意なことを伸ばすでもいいが、フォロー体制を整えて、失敗したときに助けを求めてもらえる状況を作っておく。

・「なぜ失敗したか」の原因を思考し答えを持つこと、そこから何を学んだか、次にどう生かしたか、は必須。できる人は、必ずこれを答えられる。
└「負けに不思議の負けなし」であり、失敗には比較的はっきりした敗因がある場合が多い。
└その中でも、「市場が悪かった」などの説明は、自分でどうにもできないことなので、最もNGな説明。これが理由の一つだとしても、自分がどう改善できるかの観点が大切。

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2018年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リーダーが失敗する理由。
①一から学ぼうとしない
②相談できる人がいない

挑戦の大事さを説いた良著。

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2015年04月05日

Posted by ブクログ

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・失敗と共にあれ(by兄貴)
・ハーバード:合格基準は失敗から学べる人。失敗からは多くを効率よく学べる。
・スタンフォード:合格基準は変革をもたらせる人。コンフォートゾーンを抜け出し挑戦せよ。再起できる失敗(最大限の努力をした結果の失敗。投資家や周りの人にたいして、最大限の誠実さを尽くした結果の失敗)→必要なのは「誠実な説明」取り戻すのは「信用」。失敗した人の人間性とその後の行動にかかってくる。逃げた失敗の代償は大きい。
・マッキンゼーは、リスクをとって挑戦する人を評価する。
・容易にできるような仕事では人は成長しない。
・アフリカにはアフリカの流儀がある。郷に入っては郷に従う。
・グーグル:普通の企業では「失敗」と捉えられることでも「失敗」と認識されない。
・グーグル:『最高ではなく、最低限を満たせ』←→アップル『最高』を目指す。最高を目指している間に、市場がどんどん変化して、プロダクトは古くなる。手遅れになるくらいなら、市場の早く出したほうがいい。「最低限」の状態で出すのだから、ユーザのクレームや要望は想定内。それをフィードバックして生かしどんどん改良していく。失敗を恐れて、新しいプロダクトに挑戦しないことが、最大の失敗ではないか?
・トヨタ失敗してもいいが必ずカイゼンせよ。
◎失敗を恐れる前に
・失敗は認識の問題…決めるのは自分の主観。期待値を高く持たない人はそもそも「失敗」と認識しない。全て想定内だし、期待値が低い分、それを超えた結果が出た場合、逆に「成功した!」となる。
・自分のリスク許容量を考える。悶々と考え続けるよりは、まずは小さく挑戦して、自分の失敗耐性を確かめてみる。
・個人の失敗で会社は潰れない。
・ベストを尽くした失敗は許される。
・バックアッププランを用意する。Aがうまくいかなった時は、Bをすぐ試す。BがダメならC。あらゆる事態を想定して柔軟に考える。
・そこは失敗できる環境か?(場所と時勢を考えるby兄貴)成長していない環境では失敗できない。
・挑戦しないことは最大のリスク。
・それでも失敗は避けられない(笑)
◎失敗力を鍛えろ!
・失敗したら早く修復せよ!隠さない、慌てない、侮らない
・むやみに謝罪しない
・人に話して自分を修復する
・敗因分析をする『負けに不思議の負けはなし』

◎失敗に正しく向き合い。正しく立ち直る。
恥から遠ざかる(by兄貴)

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2015年02月24日

Posted by ブクログ

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『世界のエリートの「失敗力」』

失敗力とは、一言で言えば
「失敗を肯定的に捉える考え方」や
「失敗から立ち直る術」
を意識的に使う力である。

また、失敗力が必要なのは、
失敗を恐れずにチャレンジすることが大事なだけでなく、失敗から多くのことを学ぶことができるからだ。

そして、失敗力を鍛えるためには、
・失敗したらすぐに修復すること
・失敗の原因分析をすること
が特に大切である。

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2020年07月25日

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