あらすじ
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1947年、世界で初めて制度化した生理休暇の成立過程を、明治期以降の月経をめぐる言説をとおして検証し、近代日本で女性はいかにして「身体の医療化」という社会の権力構造に取り込まれ、それに抗してどのように「自己拡張」していったのかを解明する。
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Posted by ブクログ
読み終えるのに時間がかかりましたが、勉強になりました。
戦前からあった
GHQ難儀
母性の"発見"と職業婦人
月経の異常(月経痛、血量、持続日数、就職後無月経)
月経不順や不妊はは離職して結婚し性生活の刺激による生殖機能の発揮で改善できるという奨励
月経時犯罪の減刑
月経小屋存在しない地域
「八丈実記」
「汚血を忌み火を嫌うて各々離散すれども夜に入れば少年輩ここに遊んで三都の妓楼の楽みとせり。」
赤飯炊いて神に供えたり近所に配ったりし、村落内の若者を招いて酒を振る舞うなど、娘が出産能力をもち婚姻可能な成人に成長したことを共同体内に宣伝していた。
両義的な状態を指す「ケガレ」
月経小屋はタヤやカリヤ、ツキヤなどと呼ばれていたが、神事の際に籠もる小屋もまた同じく呼ばれていた。
三浦半島など。
劣悪な労働環境と労働者の待遇改善が主で、
医療化の意図は言説にはたくさん用いているが、主題ではない。