【感想・ネタバレ】芸術は社会を変えるか? 文化生産の社会学からの接近のレビュー

あらすじ

美術館やギャラリーに収まっていた芸術は、閉ざされた領域を飛び出して都市空間や地域社会へと広がっている。地域住民とアーティストの共同制作、美術教育、医療や福祉の領域での芸術活動-近年では芸術の社会化がますます推し進められ、私たちの日常にある創造性や表現の可能性を再考する契機になっている。また、NPOとの協働など、文化政策が多様なかたちでおこなわれ、芸術文化の公共的な位置づけが見直されてきている。2000年以降の大阪の文化政策を契機に生み出された“芸術運動”の調査をもとに、文化政策の現状、創造の現場が直面した困難と可能性、制度とオルタナティヴの相互作用、労働やアクティヴィズムとの関連性などを論じて、社会を変えていく契機となる芸術活動のあり方を描き出す。

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Posted by ブクログ

アートプロジェクトを研究対象にしたい人が増えている昨今、アートプロジェクトを研究対象として俯瞰的に位置づけ、それが抱える独自の問題性と可能性を整理した議論が渇望されている現在、非常に良い議論の見取り図を提供してくれる本。

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2012年08月25日

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