【感想・ネタバレ】健康の語られ方のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

テレビ番組の「血液サラサラ」に顕著な科学性をまとった健康言説の氾濫と、それを積極的に受容して健康食品や健康補助薬を摂取することに快楽を見いだす視聴者たち。自分の健康を語ることが強迫と化した現代の、科学と食品と身体の社会的な構造を検証する。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

テレビ、新聞、地域のヘルスプローモーションにおいて語られる健康言説がどのようにして科学的裏付けを与えられながら人々の間に浸透していくかを丹念に分析している。言説分析のお手本とも言えそうだが、視点や手法に目新しさを感じることはない。いかに我々が〈われわれ〉の身体によって〈わたし〉の身体を見失っているのかという問題はよくわかる。このような健康批判のこれからは、〈わたし〉の身体についてわたしが対象化するための方法と〈わたし〉の身体について思考する〈わたし〉の言葉をどう発見するかを思考することのような気がする。本書はそこまでは至っていない。

0
2013年05月18日

「社会・政治」ランキング