あらすじ
日々の暮らし、月日の流れの中、50歳を過ぎたあたりからからだや頭のめぐりの衰えを感じ、愕然とします。せわしなく漫然と過ごし、気持ちがざわつくとき、ふと立ち止まって手にしたくなる本、心暖まる、心寄せる言葉の主が吉沢久子さんです。
1月に93歳になられた吉沢久子さん。たくさんの著書、インタビューをとおして、わたしたちにていねいに暮らす生活のひとこまひとこまを伝えてくださいます。まわりの人たちとバランスのいい関係を保ち、ときにサポートを受けながら、年齢を感じさせない自立した生活を自分で作り上げ、新しい出来事や出会いに喜びを見いだす日々。
今もなお現役として仕事をし、明快に生き、元気に暮らす秘訣はいったい何なのだろう。私たちが今の吉沢さんの年齢になったとき、どうしたらその明晰さを失わずにいられるのだろう。憧れの先輩から生活のヒントを得たいと思い、長年、吉沢さんと親しくお付き合いをされている生活研究家の阿部絢子さんに聞き手となっていただき、さまざまな角度から答えを探ってもらいました。
「認知症にならないためには料理。自分を甘やかさず、気を抜かず」「怖い思いも不安も切り抜ける“仕方がない”の効用」「大震災を経験した今こそ、欲望の整理ができるとき」「ものを大切にして生きるのはエコではなくマナー」「おいしいものは何でも食べたい。食べることは生きることだから」「夕食は昔から6時30分が決まり。眠れない夜は朝ごはんの下準備をする」……。
いつの時代も明るく、前向きに生きる吉沢久子さんのパワーは、あなたの来るべき未来のためにきっと役立つはずです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
老後の一人暮らしと聞くと、私の場合、不安なイメージを抱きやすい。この本は、93歳で一人暮らしをしている著者の生活エッセイです。素敵に歳を重ねていらっしゃる言葉を読むと、工夫して生活している姿に、未来が想像しやすくなります。年齢を重ねると、できることが限られてくることも未来が不安なことも、みんな同じだから、不安もほどほどに。
真似たいことは、料理を楽しむ(外食も楽しむ!)、冷蔵庫の中のものを食べきる、余分なものは買わずに質素に暮らす。
Posted by ブクログ
大体流し読みで読み終わった。
料理って、意識をしゃんとさせるにも
大事なんだなぁ。
前に、シングルファーザーで
家事をやって仕事をやっていると、
かえって段取り上手になって、仕事に
良い影響が出てというのを聞いたことがある。
あと、仕事っていうのも大事だよなぁと思う。
お金を自分で稼ぐということ。
やっぱり大事なのかなと思う。
Posted by ブクログ
〈本から〉
”台所点前”の教えを守りながらも、ときには
ルーズな自分も許す。
私は先方の様子がわからないうちにお見舞いに行く、
とうのはどうかと思っています。苦しいときは
なるべくなら人にみられたくないはずです。葉書を
お送りするほうがずっといい。あるいは、お見舞いの
品をお送りするほうがいい。
今や失われてしまった”含羞”。愚痴や噂話は
美意識の問題に行き着く。
好きなことは一生懸命、義理は背負わずに生きて
いく。
Posted by ブクログ
93歳とは思えない自立した考えをお持ちの方だと思いました。こういう方がいると、老いも前向きに考えられるかも知れません。
私など、吉沢さんの半分も生きていないのだから、なんでもへこまず前向きに、たくましく生きていかなければいけないなぁと思いました。