【感想・ネタバレ】男性論 ECCE HOMOのレビュー

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Posted by ブクログ 2016年01月16日

タイトルにある男性論に留まらず、女性論、そして現代日本人への問いかけまで。興味深く、共感する部分も多い一冊だった。特に、外に出ようという部分。

ヤマザキマリさんの言うように、周りに影響されることのない、自分の「核」のような部分を持ちたいとも思う。そしてその土台はこれまでの人生で少しずつ積み上げられ...続きを読むてきていて、後はこれからの選択や思考を通してはっきりした形をなすように感じる。

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Posted by ブクログ 2014年02月17日

ヤマザキさんの男性のタイプはまさに私のタイプ。変人だけど、頭かキレッキレな男性のオンパレードで、読んでいる時間は胸のワキワキメキメキ感が止まらなかった。男性論もよかったが、最後に出てくる女性論も面白い。近年の凄まじい女性の処女性崇拝思想が、自分自身には違和感ありまくりだったが、ただ単に男性だけの課題...続きを読むではなく、女性にも課題があるんだなと再確認した。
兎にも角にも、変人を愛するって素晴らしいと感じた本であった。

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

山崎さんの歴史・人物を見る目が豊かで、こんな風に人生を見ることができる心の豊かさに憧れる。若いうちから日本を飛び出して海外生活が長かっただけでなく、山崎さん自身の好奇心・寛容性によるものだと思う。過去現在を問わず、人間を俯瞰して見ることのできる目線。
時間・空間を、横軸だけでなく縦軸で掘り下げて。狭...続きを読むい世界で考えていた自分の視野をぱっと開いてくれた。

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Posted by ブクログ 2017年03月20日

『テルマエ・ロマエ』で有名になったヤマザキ・マリが分析する男性論。

彼女自身の海外在住体験記(今もイタリア在住)もさることながら、その大陸的な思考法は日本国内にいては生まれないと思わされるもので、非常にユニークで面白かった。

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Posted by ブクログ 2016年08月13日

『テルマエ・ロマエ』の作者が(たぶん)語っている一冊。ただし看板に偽りありだ。この本は「男性論」としてしまうには惜しすぎる。男性について論じてもいるけれど、女性についても論じているし、そんなの超越して、人間とはどうあるべきかということを、若いうちに日本を飛び出し生きてきた視点で語っているところに価値...続きを読むがある。
語り口がスパッと言い切っていて気持ちいい。「私は○○だと思う」みたいな責任転嫁っぽい言い方をせず、「○○だ」となっているので説得力がある、信じたくなる、共感したくなる。

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Posted by ブクログ 2016年02月21日

読後に私もがんばろうと元気がもらえる。著者をひきつける古代ローマの寛容性とダイナミズムと増長性。古代ローマ、何も知らなくて本を読んでみたくなった。題名は男性論だけど、私はいい女論が響いたかな。

2016.2.21

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年12月28日

ハドリアヌス、プリニウス、ラファエロ、スティーブ・ジョブズ、安部公房…。「テルマエ・ロマエ」の著者が、古今東西、理想の男たちの魅力を語り尽くす。自身の漫画的日常や、女性論、日本論なども収録。

なかなか興味深い内容でした。

みんな外へ出よう,元気だそうよ♪

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Posted by ブクログ 2015年12月06日

テルマエロマエの原作者ヤマザキマリ氏が影響を受けた男性、女性が紹介されている。海外滞在歴が長く、半分外国人というヤマザキ氏の独特な世界観が生まれた背景やきっかけとなった人を知り、テルマエロマエの作品の理解にもつながった。最終章では、日本社会や漫画家への疑問や改善点を指摘している。

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Posted by ブクログ 2015年05月24日

古今東西さまざまな男性について論じつつ、「第5章 女性論」が秀逸!かわいげがなくても、いいじゃないか!(え、、違う?笑)

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Posted by ブクログ 2015年02月13日

歴史に名を残す男性の生き方を通して、ヤマザキさんの人生の理想像が見えてくる。共感できるところ多し。日々の生活に居心地の悪さを感じながらもそこから抜け出せない私。ヤマザキさんの絵を描くことのようなものを私も見つけたい…

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Posted by ブクログ 2014年12月08日

共犯者が魅力的と言う言葉は、同感。
見た目の美しいだけの中身のない女や男に惹かれるのは一瞬つまり、美人は三日で飽きるの意味はここにある。

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Posted by ブクログ 2014年08月29日

古代ローマの人々、スティーブジョブズ、安部公房が紹介されている。ヤマザキさんの作品に登場していることに気づき、好きな人々を描いているからこそ、作品も面白くなるのだなと実感。「男性論」というタイトルだが、内容はそうでもない。

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Posted by ブクログ 2014年07月10日

ワクワクが止まらなかった。

読んでいてこんなに心地よいと思えたのは久しぶり。
好きなことについて、熱く熱く語っている人は美しい。
聞いているこちらも幸せな気持になる。

紹介されている対象物の好き嫌いは別にして、熱く語る姿勢に、ずーっと幸せな気持にさせてもらいました。

私は、昔から空気を読む方。...続きを読むその反動なのか、最近は場を壊したいというところまではいかないまでも、思いの丈をぶちまけたくなる衝動によく駆られる。それでも、言えずに終わってしまうことばかり。

本書ではその背中を押してもらった気がする。
気持を押し殺して長生きするより、やりたいことをやってぱっと散り行く生き様の方が誇らしい。

すかっとする素敵な作品でした。

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Posted by ブクログ 2014年07月08日

題名からそれた話も少しあるが、面白い本。
私が昔考えた、日本男性の幼稚さがビシッと書いていてスッキリした。
私は外国に住んだ事も行った事もないが、ヨーロッパに長く住んでいたヤマザキマリと、私の高校時代から漠然と感じていた男性に対する問題意識が似ていてビックリした。

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Posted by ブクログ 2014年05月30日

置かれた場所で咲くな!
日本人の美徳は他の文化圏の美徳とは限らない。
こういうことを書けることにヤマザキマリの価値があると思う。

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Posted by ブクログ 2014年05月05日

テルマエ・ロマエの原作者による男性論というタイトルに名を借りた日本文化論。空間の横軸と時間の縦軸を組み合わせて人物を捉えるという視点は面白い。時空を超えて、憧れの人、目標とすべき人を探すのは大切なことだろう。
内向きになりがちな日本人は、空気をよりよく読むようになって、変人が生まれにくくなった。自分...続きを読むの鏡を内に持ち、人の目を気にせず生きることが必要なんだけどな。人付き合いをしないわけではないが、人に合わせすぎる人生は陳腐だ。生きた人生を生きるには、自分の鏡が必要だ。

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Posted by ブクログ 2014年05月05日

『テルマエ・ロマエ』の著者ヤマザキマリさんの本。古代ローマで活躍した人物から男性論が語られるが、彼らに対して思い馳せる著者の語り口は純粋で真摯。また、タイトルから予期していなかった女性論や芸術論、仕事観・人生観、さらには、現代日本批判まで繰り広げられるが、それらのひとつひとつが小気味よい。決して美談...続きを読むとは言い難い著者の生活ぶりと経験をベースに展開された「ヤマザキマリ」ワールドが形成されていて、ぐいぐいとひきこまれた。

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Posted by ブクログ 2014年04月05日

「テルマエ・ロマエ」の作者ヤマザキマリさんによる男性論。
この作者らしく、古代ローマの男たち、とりわけハドリアヌスが魅力的と語る。

続いてルネサンス時代のアーティスト・ラファエロ、
さらにはスティーブ・ジョブズといった人たちが取り上げられている。

彼らに共通する、「古代ローマ=ルネサンス的なもの...続きを読む」とは、
「寛容性」、「ダイナミズム」、そして「増長性」。

「寛容性」とは、他人の感覚を自分のものにでき、その人の感覚に寄り添えること。

「増長性」とは、時代の移り変わりに合わせてフレキシブルに振る舞えること、
完璧であるよりも、未完で伸びしろを持ち続けること。

なかなか高いハードルだけれど、さらに、
即物的で現実的な側面をもちながらも、
空想・イマジネーションを具現化できる技術を合わせ持つことが
「男子の魅力」であると言っています。

空想というのはいい言葉、
ビッグなことを思い描いて実現できてしまう人というのは、たしかに凄い!

という男性論ですが、ここに出てくる男達の多くは、
彼女が出会ったことのないひと。
どうして、これらの男達が増長性を持っているなんてわかるのでしょう?

そこで大事になるのが、自分オリジナルの辞書を作ること。
ヤマザキさんは、17歳で絵を学びにイタリアにわたり、
その後、世界中を渡り歩き、波乱の人生を送っている。
その時々の感情に加え、本を読んだり、映画を観たりして得た経験が
自分のなかに織り込まれ、ミルフィーユ状態の辞書ができている。

この辞書を持って想像力を駆使すると、今は生きていない人たちとも
親密につき合うことができるという。

「テルマエ・ロマエ」のようなユニークで魅力的な作品ができる所以である。

「テルマエ・ロマエ」のルシウスが現在の日本に現れたように、
過去の人たちの想いを共有できる、そんな辞書をもつことができたら
どんなに幸せなことだろう。

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Posted by ブクログ 2014年03月25日

読みやすく面白かった。
男性論というタイトルだけど、長い時間海外で過ごした作者の、海外と日本の比較文化論といった内容のように思えた。

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Posted by ブクログ 2014年02月20日

映画にもなったコミック「テルマエ・ロマエ」の原作者であるヤマザキマリ氏の、男を見つめる目線から見た人生論を書いた著書。「テルマエ・ロマエ」は映画でも、原作のコミックでも、観たり読んだりした方はご存じだと思うけど、この作品はかなり奇妙だと思う。古代ローマ人であるルシウスが、テルマエ<風呂>を通じて、現...続きを読む代の日本にタイムスリップ。いろいろ現代の日本風呂文化を知りながら、それを古代ローマに伝えていくという、ざっくりというと、そんなお話なのだ。なぜ、テルマエを中心に物語を進めるのか? なぜに古代ローマにこだわるのか? そんな著者の目線を「テルマエ・ロマエ」を中心に追いながら、私たちに明日を生きていくための人生論を展開してくれている。

【引用】現在の日本には絶対的に足りないものがあるとも思うのです。それは、ここに暮らす人々が「生きる喜び」の実感を得るための、機会や制度や気運といったものです。(P.15)

古代ローマに常に視点があるのは、著者自身が長年ヨーロッパ、特にイタリアに住んでいて分かる自由さがあり、今の日本との違いを如実に感じていることがあるのでしょう。

【引用】つまり、つねに古代ローマには未完であることをよしとする性質があるわけです。「ここまでできたからもういい」とはならない。時代が刻々と移り変わるから、ぼんやりとしていたら生きていられない。今日と明日はもう違う世界。生き延びるにはフレキシブルに変化できなければならないから、完璧であることよりも、未完であり、伸びしろを持ち続けることを重視する。(P.57)

いずれ紹介する他の本にもあるのですが、今の欧米の白黒はっきりつける社会に比べて、あわいの世界に日本人は生きていると思うのです。物事に結論をつけずに、いろいろな多様な考え方を取り入れようとする文化は、未開な部分でもどんどん世界を拡げていける可能性を秘めている。元来、不安定な自然界と対話しながら、適応して生きる仕組みを日本文化はつくってきた。同じことが、古代ローマの世界観にもあるのかなと読んでいて感じました。

【引用】ひとりの人間では、万物を認識することはできない。それは悲しいことではあるけれど、だからこそ、地球のほかの場所、あるいは歴史的にちがう時代のひとはこんなふうに物事を認識しているのかと知るのが楽しいのだと思います。知るって、やっぱりおもしろい。認識を共有することのおもしろさに、ルシウスもわたしもとりつかれている人間なのでしょう。(P.63)

やや偏った見方かもしれないですが、自分が自分という身体に意識を持って生まれてきたのは偶然の産物なんだと思うんです。逆に見れば、自己意識というのは目の前の人に宿っていた可能性もあるし、時代を越えて、歴史上の有名な人物に宿っていたものかもしれない。そう見ると、世の中の人がやっていることは、すべて自分がやっていることとも思えていいのかもしれません。だからこそ、いろんな考えを知りたい、、知識欲というのは、僕の場合、そういうところから生まれてきます。

【引用】日本にいるだけでは考えもしない問いに身を置くこと。グローバルな視野、などと大げさに言わなくとも、他人の感覚を自分のものにできる人は単純にかっこいい。他者への寛容性の第一歩は、この他人の感覚に寄り添えるかどうかだと思うのです。(P.216)

そうそう、自分の感覚にフワッと入ってこれる人って魅力的ですよね。それにはまず謙虚に他人を見つめること、知りたいと思うことから始まるのだと思います。

【引用】つまるところ、自分を助けてくれるものがあるとしたら、それは想像力だと思います。想像力という比喩は月並みに聞こえるかもしれないですが、言い換えるならば、自分自身で時間をかけて「辞書」を作り上げていくということ。いろんな書物を読んだり、絵や映画を見たり、音楽を聴いたり、世界中の街を歩いてみたりする。そうやって自分の想像力を駆使することで、今は生きていない人たちとも、親密に付き合うことができるわけです。(中略)なにか大きな局面に直面したときに、今の自分を助けてくれるヒントに満ちています。(P.222)

僕が映画や読書が好きなのは、自分の普段では感じ取れない感覚を、映像だったり、文字だったりの媒体を通じて伝えてくれるからだと思います。大げさかもしれないけど、映画や本があるから、僕は人間らしい生活が送れる。映画がなかったら、生物的には生きられるのかもしれないけど、中身が詰まっていない空虚な人間でしかなかったことでしょう。こうした”人生の魅力”というものを、いろんなカッコいい人たちの生き方から学べる素敵な本です。

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Posted by ブクログ 2023年10月21日

ヤマザキマリさんの元夫ベッピーノさんからはじまる感化を受けた男性に関するもの。ヤマザキマリさんの考え方のベースがよく理解できる。

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Posted by ブクログ 2022年10月05日

テルマエロマエの著者ヤマザキマリさんによる、現代人には内歴史的背景も含めた、さまざま男性・女性像の解説本。
⇨そこから、教養を吸収しながら自己啓発が出来るような本である。
超読書家で好奇心旺盛だった、古代ローマのプリニウスや、ルネサンスの実業家的なラファエロのマインドは個人的に好きでした。

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Posted by ブクログ 2021年11月07日

p66
大プリニウスは、火山の噴火を見に行って亡くなった。自分の死より、精神性の充溢のほうに優先順位を置いた。

p161
変人だっていい。そのひとが何ごとかを成し遂げたとき、世間は驚き、変人のレッテルを天才に変える。偏狭で画一的な価値観を押し広げられるのは、そうした勇気を持った変人だけ。

p19...続きを読む8 他人の価値基準から、逃れる

p201 いまの日本は、暗黒の中世時代に相当するかもしれない。でも、ルネサンスというのは中世時代があったからその反動で生じたもの。

p222 自分自身で時間をかけて辞書を作り上げていくということ。
いろんな書物を読んだり、絵や映画を見たり、音楽を聴いたり、世界中の街を歩いてみたり。そうやって自分の想像力を駆使することで、いまは生きていない人たちとも、親密に付き合うことが出来るわけです。

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Posted by ブクログ 2017年10月30日

古代のおとこからジョブズ、水木しげるなど。テルマエロマエの作者でイタリア人夫をもつヤマザキマリさんの本

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年10月26日

1/4ヤマザキマリの好きな偉人伝
1/4ヤマザキマリの自伝
1/4イタリアと日本の社会の比較
1/4ジェンダー論

みたいな感じ。
ジェンダー論については結構違和感があった。
あと、著者は「置かれた場所で咲きなさい」をちゃんと読んでないんじゃないかな。

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Posted by ブクログ 2017年06月01日

メキメキ!ワキワキ!成熟した女の美とは!置かれた場所で咲いてる場合じゃねーんだよ!。。。痛快な視点は説得力ありすぎ。14歳で一人海外へ赴いちゃってる人に言われちゃぁね。

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Posted by ブクログ 2016年10月22日

漫画家のヤマサキマリさん、高校中退して単身イタリアに留学したのですね。実体験からみたイタリア人は、日本人と異なりたいへんコミュニケーションをするようです。日本人に足りない部分をイタリア人は持っているんだなあと感じます。日本人ももっと個人の生活、人生をイタリア人のように楽しむことが大切なのではないかと...続きを読む思います。

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Posted by ブクログ 2016年08月01日

she loves roman and loves people it. her comment is one of the comments too.

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Posted by ブクログ 2015年09月12日

期待していたような、古代ローマから現代までの様々な男性を一人ずつ取り上げて語る、といった内容は前半までで、
それ以降は主にヤマザキマリが普段、今の日本について考えていること、という感じだった。
個人的にはもっと、ヤマザキマリならではの古代ローマ人評を読みたかったかな、、、

イタリア人の理想の恋人が...続きを読む"共犯者になってくれる人"というのは、すごく魅力的だと思った!

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Posted by ブクログ 2014年03月22日

ローマ時代を愛する著者のエッセイ?
世界史、ローマに昏い私にはいまいちハードルが高く、途中挫折。

著者は高校生の頃、言葉も不十分なまま、イタリアに単身乗り込んだとか。
僕とは違う人だなぁと思う。

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