【感想・ネタバレ】お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門のレビュー

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Posted by ブクログ

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シンデレラは、女の子に対し、誰かが幸せにしてくれるという価値観を押し付けている。
そして、女の子がプリンセスになれるためにできる努力は外見のみなので、ルッキズムへ走ることとなる。

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2022年03月27日

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Frozen 2やSixにはまり始めてから、プリンセスの表象についてもっと知りたいなと思っていたので。この本は少し古いんだけど、逆に白雪姫とかシンデレラとかディズニー初期作品の批評って今時なかなか聞かない気がして。

私が生まれたくらいの時の女子大の授業で扱われていた内容で、白雪姫やシンデレラを授業で見せた時の学生の反応がそのまま載せてあるのがかなり面白かった。

よく考えたら私白雪姫もシンデレラも眠れる森の美女も映画をちゃんと見たことない。もちろん大体の話は知ってるし曲も知ってる。でも何度か見ようとしたものの、のんびりゆったり平和な雰囲気が退屈で全然見られなかったんだよね…。ストーリーだけでなく曲調も含めて。

シンデレラ・コンプレックスについて書かれてある辺りで、先日楽しみにしていたDVDで見た梅芸版ファントムのクリスティーヌを思い出した。

『シンデレラは果たして自分が幸福をつかむために何か努力をしただろうか? 何の落ち度もないのに継母や継姉たちに召使い同然の不当な扱いを受けているが、そこから脱出を図った形跡はない。要するに不当な仕打ちにも「すなおに」ひたすら耐えていたわけだが、そうしているうちに魔法使いによってお城の舞踏会へ行くチャンスがめぐってきて、王子に見初められる。しかしここでもシンデレラは、「惨めな境遇からの脱出のいいチャンス」とばかりに果敢に王子にアタックしたわけではなく、しかもチャンスがせっかく到来したにもかかわらず、魔法使いの言いつけを守って途中で城から帰ってしまう。さらには、いなくなったシンデレラを、王子が国中を鳴り物入りで捜しているというのに、「それは私です」と名乗り出ることもせず、自分の目の前にガラスの靴が差し出されるまでただ待っている。』(p.304)

道端で歌ってたらシャンドンに見出され歌を習うためにオペラ座行ったのにカルロッタにこき使われそれでもいい子にしてたらそのうちファントムに見つかり歌のレッスンをしてもらえるようになり…って流れがシンデレラすぎて、しかもその先の流れは自分の「優しさ」「母性」みたいなものに対する過信の表れのような言動も出てきてちょっと気持ち悪かった…。あの作品は初演が30年前なんだよね。

白雪姫の女王の鏡が「世間=男の目」という見方はなるほどと思った。あれって当時の女性(今もかもしれないが)が鏡を見るたびに苦しめられてきた自分の心の声なんじゃないかと思っていたけど、それは男の期待に答えなければという焦りを反映したものだったのか。

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2021年09月20日

Posted by ブクログ

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親がディズニー嫌いで、ジブリ好きだったこともあり、プリンセスストーリーに憧れはなかったし、恋愛的な執着も個人的にないが、それでも受け身の姿勢というのはどこかあったので、わかるとこもちらほら。
なので、学生のレポートの中の「女の子なら憧れる」「全ての女の子の夢」みたいな書き方には少し嫌悪感は感じたが、現代でもそう思っている人少なからずいるだろうし、メディアの影響の大きさを感じた。
ガラスの靴が女性性器だとか、糸車の針が男性性器だとか。面白かった。

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2021年09月29日

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