あらすじ
高校生の新庄七魚が恋する相手は、大好きな姉と結婚するはずだった年上の人。両親と姉を同時に失った四年前のその日、不器用に抱きしめてくれた久世朝長は誰より特別な人になった。そして互いに独りきりの二人は寄り添い合い“家族”になる。家族なら壊れたりしない、ずっと傍にいられるなら片想いのままがいい。そう心に決めている七魚は……?
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Posted by ブクログ
姉の婚約者×高校生
姉の婚約者だった人と受けは自宅で二人、同居の生活をしています。
というのも、受けの家族は中学生の時に事故にあって死んでしまったから。
大好きな姉と結婚するはずだった大好きな人と「家族」として生活するなかで、二人のバランスは崩れていきます。
両親が、そして姉のことが大好きだった。
そして、恋心を自覚した相手は、その姉を結婚しようとしていた人なわけです。
自分と暮らしてくれるのは「婚約者の弟」だからなわけで。
想いを告げてしまえば、家族としてのつながりは断ち切られてしまう…。
そんな葛藤が読んでいてじれったくもなるのですが、もう切なくて切なくてたまらんかったです。
というより、登場人物たちが魅力的すぎます。
特に脇役。
年の差萌えの人にはたまらんのじゃないかなー?
Posted by ブクログ
こういうお話はすごく好きです!面白かった☆朝長さんは鈍すぎる!七魚が告白してから自覚するとか;でも、自覚して想いが通じ合ったあとの甘やかしっぷりには萌えましたvあと疑問だった、七魚の姉との結婚話が、後半明らかになってすっきり。やっぱり恋愛関係からではなかったのは予想通りでした。七魚がシンさんに『お魚チャン』と呼ばれてたの好きでした(笑)シンさんのイラストもぜひ見たかったですね。穂波ゆきねさんのイラストとお話の雰囲気もピッタリで良かったです^^
Posted by ブクログ
雰囲気は雨・雪シリーズの、穏やかに心を通わす系。
擬似家族モノという感じでしょうか。
亡くなった姉の婚約者である攻めと、事故で一人だけ生き残った受け。
まだ子供だった受け。欲深い伯父から守ってくれたのは、亡くなった
両親や姉とも深い交流のあった攻めと攻めの友人。
姉のことを想ってくれる攻めを好きな受けと暮らしていくことに。
家事ができない、ちょっと抜けてる攻めの世話をせっせと焼く
(生き甲斐ですな)受け。彼への恋心も自覚しつつあるが、それでも
「亡くなった姉を大切にしている攻め」が好きなので、同じ家で
暮らせる“家族”を選ぼうとする。
受けの気持ちを慮って「家族として大事に」している攻めだけれど
健気で可愛い受けをどうみても好きなんですよねえ。
幼馴染の親友から「好きだ」と迫られた受け、その場面を見てしまう攻め。
彼らが通じてるなら、と距離を置こうとする攻めに受けは思わず告白。
でも直後に「受け入れてもらわなくても良い」。で、こじれる、と。
家族でいることが唯一、彼と暮らす方法だと思い込んでいる受けと
彼を大事にするがゆえに、距離を置いた攻めが、「家族プラスα」で
共に進んでいくまでを描いております。
思いを通じた後の、攻めが受けの戸惑いもすっ飛ばして“大人モード”の
エロを施そうとしているところが萌え。
擬似家族、年の差、寡黙攻めに健気受け、そんなキーワードに惹かれる方には
オススメしておきます。もう一声、何か欲しいなあって気もするけど。