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Posted by ブクログ
戦争、紛争がなぜ起きるのか。平和な状態をと同じように暴力が起きている状態を6つのネットワークという考え方で整理してみる。一つ一つの要因を正のほうにむけることができれば力ではなく、助けあいに持っていけるのではないか。現実は直視しつつ希望を持たせてくれる。
Posted by ブクログ
今まで社会嫌いだった私が、世界情勢と平和に興味を持って
初めてこんな本を読んでみました。
初めてがこの本でよかった!暴力の起こる構造がとてもよく分かりました。
暴力の6つの要素、信念・人・武器・資金・情報・ネットワーク
どこか断ち切れば、暴力はなくなる…
イスラエルとパレスチナの紛争の年表で、世界史で覚えたこともたくさん書いてあって
あの時の勉強では、ただ名前を覚えていただけ。中身までちゃんと勉強しておけばよかった…
「安全で豊かな世界」である市民社会で生きている私たち
「危険で貧しい世界」である非市民社会で起こっている紛争
関わり合いがないように思えるけど、実は暴力の連鎖でつながっているんだということが分かりました。
日本だってイラクに自衛隊を派遣しているわけだし。
暴力で暴力を制するのは難しい。
たとえに、「間違ったことをしたと分かっていても、殴られると仕返ししたくなる」というのがあって、なるほどと思いました。
私たちの中に、非暴力で平和を作る力があるって言うのは、なんか実感がないけど
同じ考えの人とネットでつながることができる現代は、そういう活動がやりやすくなってるんじゃないかと思う。
暴力の連鎖を止めるためには、安心して暮らせる未来に思いを向けなければいけない。
心が動かされました。
Posted by ブクログ
なんとなく手に取った本だったが、想像以上によい本だった。
語り方が優しく、高校生ぐらいにも読みやすいと思う。
(一部の事例はもう少し簡略化してもいい気はしたが)
紛争に対するネガティブなステレオタイプ、思い込み、謝った情報を論理的に整理してくれる有り難い本。
細かい例が中東、インドが多かった印象なので、それ以外もあればよかったかも。
実際に読み終わった人に、じゃあ自分に何が出来るのか、という部分は、もう少し具体的な話があっていいとは思った。そこが弱いと、結局自分も関係はあるけど、無力感を感じてしまう流れを生んでしまう気がする。
Posted by ブクログ
これは良い本。
もう少し漢字にルビがふってあったら、好奇心旺盛な小学生でも読めちゃう!
世界情勢の解説が途中長いけど、授業を受けてる様で、現社オンチの私でも、ついていく事が出来た。
でも、なんと言っても最終章!!
そこだけ読んでも価値があるって程、いい事が沢山書いてあった。
「わからないので、ちょっと待ってください。」
その一言を言う勇気と責任。
その大切さを、痛いほど感じられた。