あらすじ
若者を中心に人気急上昇中のスマートフォンアプリ「LINE」。ユーザー数の急増、国内外での人気などが話題になるものの、その実態はユーザー以外には、まだまだ謎に包まれている。本書ではLINEブームを分析し、そこから見えてくる新しいインターネットの姿やその活用術、そしてそこにひそむ課題も解説する。
■CONTENTS
【第1章】世界中で数千万人が熱中するLINE/【第2章】これまでのネットサービスとの違い/【第3章】LINEでつながる人、つながらない人/【第4章】スマホシフトがもたらす課題/【第5章】LINEはどこへ向かうのか/【第6章】LINEが示すインターネットの未来
■著者
【コグレマサト】1972年埼玉県生まれ。獨協大学大学院博士後期課程中退。ブログ『ネタフル』を運営中。月間約100万PVを誇る。コンテンツ制作会社、インターネットサービスプロバイダー、ウェブ制作会社を経てブロガーに。アルファブロガー2004、アルファブロガー2006に選出。第5回Webクリエーション・アウォードWeb人ユニット賞受賞。
【まつもとあつし】1973年大阪府生まれ。ジャーナリスト・コンテンツプロデューサー。ASCII.jp、ダ・ヴィンチ、ITmediaなどに寄稿、連載を行いながら、東京大学大学院情報学環博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。DCM(デジタルコンテンツマネジメント)修士。※著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
SNSは、mixi、Twitter、Facebookと順に使ってきて、無料通話は、Skypeを使っている。だから、LINEが、どうしてこんなに人気があるのかわからなかった。でも、この本の第二章まで読んで、LINEがブレイクした理由がわかった気がした。結局は、プラットフォームが面白いのではなく、それを利用している人が面白いのだ。LINEは、その「人」の面白さを、クローズゆえに安心して楽しめるようになっていることが、利用者を爆発的に増やしている要因の一つだと思う。この本を読みながら、実際に、LINEを使ってみて、そう感じた。
Posted by ブクログ
LINEの一利用者として、「なぜ、電車の中でもこれほどまでにLINEをやっている人が多いのだろう?」と思っていた矢先に出版された「なぜ」がタイトルに付いたこの本。つまり、ハウツー本ではない。
まえがきの部分でコグレ氏が述べているように、柔らかい部分と硬い部分で構成されており(とはいえ、思ったほど硬くもなく、丁寧でわかり易い説明だったが)、使用者として「こんな使い方をしている〜」のようなコグレ氏の書いている部分、「そうか、それでこんなに拡がりを見せているのか!」のようなまつもと氏の分析の部分と、はっきり分かれているので、それがまた読みやすさを加速させているように感じた。
何より、LINEのキーマンである舛田淳氏へのインタビューの「なぜLINEを作るに至ったのか」の部分が非常に興味深く、個人的にはムネアツであった。
「アドレス帳」問題などが取り沙汰されたりもしているが、この書籍を読んで、安心できたところがあるのも事実。
「飛びついた」という表現ほど飛びついているのかは不明だが、「なぜ」このサービスがこんなに使いやすく、分かりやすく、受け入れられやすいのかを明確にしているので、LINEを使っている人には出来れば読んで欲しい一冊だと感じた。
Posted by ブクログ
今流行のLINE。単なる利用ガイドではなく、インターネット、モバイルビジネスの中でのLINEの位置づけを鋭い視点で解説している。
twitterやFacebookのようにアーリーアダプターが先行して利用して広まったサービスとは違い、LINEは一般のスマホユーザーが、親しい仲間とのコミュニケーションのために利用できるサービスを提供する、というアプローチだったことは確かに斬新。スマホが誰でも持っているツールになった今、この発想は他のビジネスにも参考になるのではないか。
また、プラットフォームとしてのLINEを、まつもとさんがiモードとの比較で解説している部分も、さすがに整理されていてかつ鋭い。
Posted by ブクログ
facebookもままならないのに、Lineとはなんだろう?という思いから、読んでみた。それぞれが違う方向性にあるとは。やり始めてみるのもいいかな、と思わせる力を感じた。
Posted by ブクログ
LINEの強さの秘密は?
→スマホシフトという変化の中にあって、それに適したシンプルな機能を提供したことで支持を広げてきた
ユーザー調査は意味がなく、自分たちが想定したユーザーがこう思うのではという仮説を設定しえそれを徹底的に追求したサービスを出してそれを検証していく
Posted by ブクログ
まだ発展中なLINEを題材にしてるためそれほど深い議論にはなってないが、LINEがアーリーアダプター層ではなくネットに疎い層にヒットしたことや、運営のNHN社(今はLINE社)が通信事業者として登録されてるため通信の秘密が守られるため、他のSNSのように監視ができず出会い系サイトとして使われやすい点などは興味深かった。
Posted by ブクログ
スマホベース、クローズでプライベートなコミュニケーションが取れることで、一般人から広がった。
通話とメールという、電話会社の機能を置き換えたのですから、使われるわけですね。
Posted by ブクログ
個人的にはインストールしているものの企業公式アカウントを「友だち」にしているくらいだが、20代前後の人が使っているということで気になっていたLINE。「なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? 」という副題にあるように、気になっていたギモンが書かれていることを期待して購入。PCを使っていない人やFacebookだと高機能すぎるし、Twitterだと不特定多数の人が「接触」してくるのが苦手で、文字を打つのだとめんどくさいが「スタンプ」一つで自分の気持ちを表現できたりするなどの特徴が若い人にウケているとの分析。「iモード」の夏野さんとNHN Japanの舛田さんのインタビューも掲載されていて、LINEの生い立ちなども知ることができて、「公式ガイドブック」よりは読み応えがあったと思う。本書にあった「FacebookとLINEはコインの表と裏の関係のようなもの」はサービスの特徴、違いなどを端的に表していて、個人的にもFacebookとLINEを棲み分けて使ってみたい気がした。