【感想・ネタバレ】希望の子のレビュー

あらすじ

人を想う気持ちが溢れる
切なくも温かい“反”希望の物語

大災害の日に生まれ、
希望の象徴となった子どもたち。
彼らの人生は交わり、
鮮烈な光を放つ――


言葉にできない、でも確かに存在する
感情や関係を掬い上げて心を揺さぶり、
また思いもよらぬストーリーテリングで
読者を驚かせてくれる一穂ミチさん。
その魅力のすべてが詰まった
集大成ともいえる小説が誕生しました。
テーマ、登場人物、人間関係、物語、
いずれも一穂さんにしか書けない
何度も胸が締め付けられる珠玉の連作集です。

〔あらすじ〕
失声症により言葉を発することができない
雪花は、スクールカウンセラーの梢から
"生まれた日によって希望を背負わされた人"が
集まる「反希望クラブ」に誘われる。
雪花が生まれたのは2011年3月11日。
その日を境に、父は故郷の福島から戻らなくなり、
雪花は母と大阪で暮らすことになった。
ずっと抱えてきたわだかまりを分かち合える
「反希望クラブ」は雪花の
大切な居場所となっていく。
そんな中、雪花は母のスマホを盗み見てしまい――。

〔目次〕
希望の子
カーマンライン
ウィンドミルでキドニーパイを
羊の帰る家
歌うように生きて
汽水域

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Posted by ブクログ

生まれた日が“その日”だったが故に、生まれながらにして“希望”を背負わされた人々。
そんな彼ら、彼女らの心の痛みと葛藤がひしひしと伝わり胸が締め付けられました。
まさに傷に“触る”のではなく“触れる”ような、一穂ミチ先生の美しく繊細な表現がたまらなく好きでした。

0
2026年10月12日

Posted by ブクログ

とてもとても良かった
梢さんの高校時代の話が一番好きだったなあ
生きるということに価値を見出しすぎず、もう少し肩の力抜いてもいいんだよなあと思えるような、そんなお話でした。
私も後天的(?)反希望クラブの人間として、誕生日を重く捉えてしまいがちだったのだけど、それはそれこれはこれやんなと思わず関西弁が飛び出してしまうお話でした。よかった

0
2026年10月09日

Posted by ブクログ

今年のNo. 1です!
言葉のひとつひとつが、寄り添い、問いかけ、刺さり、でも終始抱きしめてくれているような感覚で、涙と付箋が止まりませんでした。
希望は背負わされるのではなく、自分で探し抱くものなんですね、知らんけど。

↑「知らんけど」関西人がよく使う、この言葉。
この小説を読んで、関西人として、なんだか誇らしくなりました。

0
2026年10月07日

Posted by ブクログ

その人がいなくなった方が存在を
大きく感じるという部分はとても共感しました。

個人的な話で申し訳ないのですが
僕も最近、仕事関係の人と何人か別れており
いなくなった後に存在感を感じています。

この小説は特別な日に産まれたという理由で
産まれた瞬間から「希望」という
逃れられない「絶望」を背負わされた人達のお話でした。

子どもに希望を持つ前に
大人である親も自分に希望を持ったままでいてほしいものですね。

0
2026年10月11日

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