あらすじ
「なぜ?」を繰り返してトラブルの原因を掘り下げる「なぜなぜ分析」はヒューマンエラー撲滅に威力を発揮します。営業・事務などのホワイトカラーが役立てられるよう、分析のノウハウをわかりやすく解説しました。もちろん若手技術者の改善活動の入門書としても最適です。
筆者の解説の特徴は、「言葉遣いに慎重を期し、抜け・漏れや、論理的飛躍を見抜く」ことへの強いこだわりにあります。本書は言葉遣いのレベルから丁寧に問題の掘り下げ方を解説していきます。
従来の論理的思考法の解説書には、「なぜを○回繰り返す」などフォーマットを中心とした説明だったり、なぜを繰り返すことだけを強調したものが見受けられます。特に欧米系のノウハウを輸入して書かれた論理的思考法の解説書は、日本語特有のあいまいさにあまり注意を払っていません。
これに対して本書は、18年以上にわたる日本での実地指導経験を踏まえて書かれた、まさに日本人向けの論理的思考の啓蒙書です。「トラブル報告書の文章がわかりにくい」「原因と対策の関係をもっと明確に説明してほしい」などと言われたことがある人のプレゼンテーション力向上にも役立つでしょう。
分析のたびに同じような結論になってしまったり、ミスを犯した個人を責めるだけで終わったりしないよう、本書で正しい分析の進め方を身につけましょう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なぜなぜ分析の基本が書かれています。架空の事例を元に解説されており、自分の業務にすぐ利用できました。理解しやすい内容で、読まれるとなぜなぜ分析が身に付きやすいと思います。
Posted by ブクログ
今まで、なぜを5回繰り返すとか、全くの誤解と、実はなぜなぜ分析の作法自体を知らなかったのを認識。
この本読んで、品質が悪化することは絶ないと思う。みんなが読めば、組織は相当変わると思う。
今度、研修のテキスト作ってみようと思う。
Posted by ブクログ
昔買った本。
仕事でなぜなぜ分析のセミナーを受講し、復習がてらこの本を購入した。
分かりやすくなぜなぜ分析の手法が述べられており、私はこれで身につけた。
周りを見る限り、まだまだ理解・実践できていない人も多いようだが、自分含め組織でレベルアップしていきたいところ。
Posted by ブクログ
使える。
見たまま表現
つながりを考えて、なぜを出す
ダイレクト表現
アバウト表現は使わない
アバウト表現が多いということは、日常の指導や管理がいい加減だということ
言葉の意味をはっきりさせる
いつ、どこ、どれくらい?を明確に
やらなかった、間違えた、どちらなのか
情報→受取→判断→行動
順番に注意 時間、場所
言い訳を引き出すのではない
究極の再発防止は作業をやめること
Posted by ブクログ
職場の上司の中には、事あるごとに「なぜ」を5回繰り返せと言う人もいる。だが、実際になぜなぜ分析をやってみると、どうもよくわからない方向に進んでしまい、再発防止策に繋がらないことがしばしばである。
本書はそのような場合にどこを見なおせば良いのか非常に参考になる。また、大きなトラブルでなくとも、身の回りには原因究明できる題材はたくさんあり、その都度考え、検討すれば自然と論理的思考力が身についてくるのではないかと思わされる。