【感想・ネタバレ】漢詩入門のレビュー

あらすじ

古くは『枕草子』や『源氏物語』の時代から日本人にこよなく愛されてきた漢詩は,一見とっつきにくいが,実はたいへん面白い.友情の詩,別離の詩,戦争の詩,大自然を歌った詩など,その「心」は今日なお新鮮で,私たちの心を深く揺さぶる.この本では,歴代の代表的名作を紹介,漢文の語調に慣れ親しめる工夫をほどこした.

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Posted by ブクログ

岩波ジュニア新書 304
漢詩入門
著:一海 知義
出版社:岩波書店

漢詩とは、なんだかんだといっても、飲んだ時に歌って、語れる歌だとおもいます。

杜甫はちょっとまともだが、先輩の飲み友達である、李白は、ふらふらと諸国を漫遊しているよっぱらいである
恥ずかしげもなく、自分の女房のことを歌ったりして、おちゃめなところもある

中国の歴史をひと言で表す、漢文唐詩宋詞元曲、人々の暮らしが楽になり庶民でも酒を飲むことができるようになった、唐代で、娯楽の一つとして、漢詩があった。

最初の詩集は、詩経で、次の詩集は、楚辞、作者は屈原、貴族のものである

史記の頂点を飾る、項羽と劉邦も、漢詩を作っている
 
 項羽 垓下の歌 四面楚歌の中で、万策つきた項羽が詠った詩
 劉邦 大風の歌 天下を統一した劉邦が、故郷に帰って、ふるまい酒の場で、得意の内に詠った歌

三国志の時代、曹操と、二人の子、曹丕、曹植も、優れた作家だ。

絶句とは、4句からできている、漢詩であり、律詩とは、8句からできている漢詩であり、細かいルールがある

唐代の詩をまとめたものに、唐詩選があるが、白楽天や、杜牧の詩はなく、
三体詩には、李白や、杜甫の詩はない 編者はかなり偏りがある

しかしながら、李絶杜律と言う名のとおりに、李白の絶句と、杜甫の律詩が唐代の漢詩の頂点にいるようである

酒家や、宿に、漢詩が大書されているという

李白と杜甫は、唐代の阿久悠であり、星野哲郎である

目次

はじめに

1 桃と花嫁―『詩経』「桃夭」
2 世は溷れ濁りて―『楚辞』「離騒」
3 虞よ虞よ若を―項羽「垓下の歌」
4 人生百年―古詩十九首
5 スズメの歌―曹植「野田黄雀行」
6 歳月人を待たず―陶淵明「雑詩」
7 悠然として南山を見る―陶淵明「飲酒」
8 天地悠悠―陳子昂「幽州台に登る歌」
9 ワシガサイフニゼニガアル―賀知章「袁氏の別業に題す」
10 春眠暁を覚えず―孟浩然「春暁」
11 空山人を見ずー大維「鹿柴」
12 葡萄の美酒ー王翰「涼州詞」
13 日日酔うこと泥の如しー李白「内に贈る」
14 白髪三千丈ー李白「秋浦の歌」
15 国破れて山河在りー杜甫「春望」
16 万里悲秋ー杜甫「登高」
17 暮に石壕の村に投ずー杜甫「石壕の吏」
18 寒山寺ー張継「楓橋夜泊」
19 香炉峰の雪ー白居易「香炉峰下、新たに山居を卜し…」
20 夕陽は無限に好しー李商隠「楽遊原」
21 杏花村-杜牧「清明」
22 廬山の真面目ー蘇軾「西林の壁に題す」
23 家祭忘るる無かれー陸游「児に示す」
24 水を渡り復た水を渡るー高啓「胡隠君を尋ぬ」・夏目漱石「春日偶成」
25 老馬路を知るー川上肇「偶成」

漢詩についてのQ&A
1 現代中国の漢詩
2 脚韻について
3 対句について
4 平仄について
5 古詩と近体詩
6 律詩と絶句

詩題索引
主要詩句索引
主要人物・事項索引

ISBN:9784005003044
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:236ページ
定価:960円(本体)
1998年06月22日第1刷
1925年02月14日第31刷

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2025年04月03日

Posted by ブクログ

高校時代、漢文を得意にもしていなかったのでジュニア新書から読んだが、わかりやすくかつポイントが押さえてあり、漢詩のおもしろさを少し知ることが出来た。漢文が苦手でも楽しめるだろう。

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

リズムや音の使い方に、独特の美しさがある。

詩経 中国の一番古い詩集 しきょう
   基本型は四言四句三章

楚辞 中国で二番目に古い詩集 そじ

史記 司馬遷
史記 高祖本紀

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2017年07月30日

Posted by ブクログ

押韻や平仄などの漢詩のルール体系が知りたかったが、巻末に少しあるだけで少々期待外れ。ジュニア新書だからこんなものか。それでも漢詩の奥深さについて十分理解が深まった。
昔から漢詩が好きで、毎週NHK ラジオの『漢詩をよむ』を聴いているが、ここまで深い解説はない。ラジオでもこのくらいやって欲しい。

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2025年05月08日

Posted by ブクログ

中学生、高校生、大学生の頃に読んでいたら……。そう思わずにはいられない一冊。

——漢詩を読むコツは「リズム」を理解すること。
小難しい試験問題としてではなく、素晴らしい文学作品として親しみやすくなる第一歩が著された本書。実例を挙げ、漢詩そのものに対する疑問(なぜ五言や七言が多いのか?・なぜ偶数句末で韻を踏むのか?・そもそも韻とはどういうものなのか? etc.)にも答える内容は贅沢で解りやすい。美しい表現の中に作者の心情やウィット、諷刺などがどれほど多く込められていたことか!

個人的には漢字の使い分け——「有」と「在」、「嶺」と「峰」など——に関する解説が興味深かった。

無論、一度読めば全て理解できるというわけではない。ただ、漢詩に対する苦手意識を和らげて「何かの折に読んでみるか」と頭の片隅に残るような効果はあると思う。現役の中学生・高校生・大学生にもお薦め。当時に出会えなかったことが悔やまれる(実際には薦められていたものの、眼中に無かっただけかもしれないが)。

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2025年05月07日

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開始: 2022/6/29
終了: 2022/7/1

感想
漢詩を鑑賞する上で必要な知識の下地が詰まっている。学校で教えて欲しかったと思うが、芸術的に鑑賞しない学生には不要かとも思う。

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2022年07月01日

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学校で習わなかった漢詩のなぜ?を多く収納。詩パートの前半は有名な詩も多く読みやすいが、詩パートの後半は知らないものが多かった。

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2021年01月27日

Posted by ブクログ

紹介されている詩はそれほど多くないものの、前提知識がなくてとも理解し、きちんと鑑賞できるよう手助けしてくれている。自分はやはり杜甫の詩がやはり完成度が高く美しいなと感じた。
巻末のQ&Aは近体詩のルール解説も分かり易く、為になった。
ジュニア新書なので本来の読者は、中高生?かと思うが大人にも十分すぎる内容だった。

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2018年03月11日

Posted by ブクログ

『201201 詩歌強化月刊』

原文あり、書き下し文あり、文法や著者の解説あり、とこういう本を読みたかった。

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2012年02月19日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
『枕草子』や『源氏物語』など、王朝時代から日本人にこよなく愛されてきた漢詩は、一見とっつきにくいが、実はたいへん面白い。
友情の詩、別離の詩、戦争の詩、大自然を歌った詩など、その「心」は今日なお新鮮で、私たちの心を深く揺さぶる。
本書は歴代の代表的名作を紹介、かつ脚韻や平仄についての「Q&A」を付した。

[ 目次 ]
桃と花嫁―『詩経』「桃夭」
世は溷れ濁りて―『楚辞』「離騒」
虞よ虞よ若を―項羽「垓下の歌」
人生百年―古詩十九首
スズメの歌―曹植「野田黄雀行」
歳月人を待たず―陶淵明「雑詩」
悠然として南山を見る―陶淵明「飲酒」
天地悠悠―陳子昂「幽州台に登る歌」
ワシガサイフニゼニガアル―賀知章「袁氏の別業に題す」
春眠暁を覚えず―孟浩然「春暁」〔ほか〕

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年03月24日

Posted by ブクログ

万博で中国パビリオンにいったり、ヨルダンパビリオンにいって、世界の色んな場所で大事にされてる詩について、とくに漢詩に興味が湧いて、ジュニア新書から入門してみようという動機で読んだ。
思った構成とちがい、漢詩を古いものから順に実例を使って説明していくスタイルだったので、ちょっと入りにくかった。
平仄という漢字の読みからくるリズム感が魔法陣のように仕掛けてあったり、世界観の広さ、スケールのでかさがあったり、ほんとにただの酒飲みの詩が人気だったりと、広く面白かった。
漢字は他の文字とちがい、意味を一文字や熟語に圧縮できるので、短い文字でも情報が詰め込めて、かつ古びない。日本語でもその恩恵をうけているし、一部はそれよりも洗練もされてるかもしれないが、中国語の漢詩を以って歴史の重みや築いて来た文化の深さは遠く及ばないのかなと思った。安易に中国を批判しがちな態度はすこし変えていこう。
入門にしては、各項の連続性や関連性が強固で、すこし手軽さにおいては厳しいかなとおもったけども、昔の中国人が考えてたことをコラムみたいに読むにはまあ悪くないかなと思った。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

陶淵明や陸游、あるいは夏目漱石や河上肇の漢詩についての研究で知られる碩学が、主として高校生に向けて漢詩の魅力を語った本です。

脚韻や平仄など漢詩を理解するためにおぼえておかなければならない事柄については、巻末の「Q&A」のコーナーで解説されており、本文は漢詩の魅力を読者に伝えることがめざされています。とりあげられている漢詩も、著名な詩人のよく知られている作品が多く含まれていて、とっつきにくいと敬遠されがちな漢詩に読者が親しめるような工夫がなされているように思います。

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2018年10月26日

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