あらすじ
パタゴニアは、南米大陸の南緯40度以南、アンデス山脈が南氷洋に沈むホーン岬までを含む広大な地だ。豊かな森と輝く湖水が美しい北部、天を突き破らんばかりの奇峰がそびえ、蒼き氷河に彩られる南部、そして一年中強風が吹き荒れる地の果てフエゴ島…。変化に富む自然に魅せられて移住した写真家が、鋭鋒パイネやフィッツロイ、バルデス半島のクジラ、四季の花や味覚、そして人々の素朴な暮らしを余すところなく紹介する。
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Posted by ブクログ
「異国から来た友よ、耳を澄まし、よく聞いておくれ。私たちの足もとに広がる大地は、祖先たちの"生命の灰"で作られている。大地は、常に仲間たちの魂で満ちている。大地が人間に属しているのではなく、人間が大地に属しているのだよ。土地の所有権を賭けて人々は争いを起こす。でも最後に人を所有するのは誰だい、大地ではないのかい?誰もがいつかはその下に埋められるのだから」
「貯める人よ」
「何でも。食料を貯める人、愛情、ゆうき、お金、自分のためだけに貯める人を私は軽蔑する」
「なぜ?お金って貯めなきゃ貯まらないでしょ?愛情だって、貯めなければ寂しくなるでしょ?」
「違う。血が体内を絶えず流れるように、すべてのものは止めちゃいけない。愛情もお金ももらったらどんどん外へ流す。絶えず流せば、より大きなものがまた別のところから流れ込んでくる。地球が回るように、すべてのものは流転しているのよ」
「何も複雑なことはない、すべてのことは、よりシンプルなはず。純粋な心を持って考えれば、きっと何かが生まれていく」
パタゴニアって南米?ってレベルで知らなかったんだけど、これ読んでだいぶ知れた。
チリとー、どこかの国を合わせたとこ。アメリカ大陸の一番下。この前歩き方見てたときにでてきた、地球の果て博物館とかあるとこだった。
みどころはとにかく自然。日本にすごく似てる風景もあって不思議だったなー。
Posted by ブクログ
パタゴニアは、南米大陸の南部、というよりも南端と言った方が良い地域のこと。既に南極に近い。国としては、チリとアルゼンチンにまたがる。
筆者は写真家でもあり、本書にはパタゴニアの写真がたくさん掲載されている。副題の「世界で最も美しい大地」に恥じない美しい土地だ。
筆者は、この土地に移住をして実際に生活している。だから色んな場所の色んな季節の色んな時間帯の写真を撮れる。写真だけでも、一見の価値がある。
Posted by ブクログ
パタゴニアに魅せられた写真家の紀行。パタゴニアの文化にも軽く触れている。サクっと読めるのが特徴かもしれない。
パタゴニアに行く予定の人が予習として軽く目を通すのに向いているかな。