【感想・ネタバレ】吾輩は猫である 上のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人間の何の変哲も無い営みを、猫の視点から、風刺めいて面白おかしく描写しているところが斬新でした。

登場人物たちが個性豊かで、すごく活き活きしています。漱石先生は生前、かなり風変わりな人だったそうなので、漱石先生の分身であるキャラクターたちがとても個性的なのは理解できました。特に主人公の友人である迷亭は強烈でした。
高等遊民であり自由人な登場人物達のとりとめのない会話がとにかく面白く、その様子が脳裏に描かれましたし、文章も読み応えがありました。

作中では、唐突に会話が始まったり、色んなシーンがめぐりめぐり出てきて、純文学だけどエンターテイメント性に富んでいて、飽きさせない作品でした。
作中に出てくる登場人物の名前が、苦沙弥や、迷亭、寒月のようにインパクトがあり、それもまたこの作品の魅力の一つです。

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2016年07月07日

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