【感想・ネタバレ】神戸新聞の100日のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この本の存在を知ったのは1年前。これを原作として作られたドラマを見たのがきっかけで、神戸新聞の戦いを始めて知った。 正直この時期に阪神淡路大震災の状況が克明に記された本を読むのは苦しかった。どうしても、東日本大震災の惨状と重ね合わせてしまい、ページをめくるスピードが鈍る。

震災により、神戸新聞社はほぼ壊滅状態。あらゆる機器が使い物にならず、とても新聞を出せるような状況ではなかった。しかし、ある者は家族を残し、ある者は身内を亡くした悲しみを抱え、ひたすら使命感に突き動かされて新聞社へと向かう。 この瞬間から神戸新聞社の戦いが始まった。

協定を結んでいた京都新聞の助けを借り、誰一人かけても無理だったと思われる奇跡のような復興をひとつひとつ重ねながら、まさに血を吐くような思いで新聞の発行にこぎつける。
一人ひとりが報道とは何かと自問しながら。

情報を求める被災地の人々に計り知れない勇気をもたらした神戸新聞。
ここから立ち上がってきた神戸を思うと、どうか東北、関東の被災地もより素晴らしい街に復興して欲しいと願わずにはいられない。

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2011年04月21日

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