【感想・ネタバレ】汀 -彼岸の情景-のレビュー

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怖いけど、美しい

霊感のある作者さんの実体験のお話。視える友人のエピソードがなかなか興味深かったです。怖さもあるけど、美しい世界観が印象的でした。

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2020年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

汀とは、川の畔など水と陸の境のこと。
この本はまさにあの世とこの世の境を垣間見る事できる人が、どのように視ているかを著者の友人である
西山くみ子さん(仮名)~いわゆる視える人~の幼少期の体験から現在に至るまでのエピソードを「ほん怖」の読者体験談を描き、画力に定評のある猪川朱美さんが描かれています。

また、著者自身が生まれ育った岡山で幼少期、田んぼの用水路で真っ黒な亀のような形をして、頭にミカンのヘタのような物を付けた奇妙な生き物と遭遇談に対し、後に西山さんより「それは河童ね」と言われ、長年の謎が解けたなどの話もあり。

また、表題ともなっている「汀」著者の友人の死に関し描き記した話では、
ー若くして亡くなった友人が心残りなくあの世へ旅立ったか心配でならなかった。そんな著者が夢で見た友人は、南国の海のような美しい水面と白く曇った空のもとで友人だけが小舟で漕ぎ出した。
その後を追って、服のまま水面に飛び込んだ著者へ
「明美ちゃんは、まだ、こっちじゃないでしょ」と船上より友人は告げた。友人の言葉に納得し、岸に戻った著者は水を吸った服の重さ逆らえなかった。ー

後に、その光景を夢で見たことを西山さんへ相談した。
相談している最中、友人があちらの世界へ旅立ったことを直感で理解した著者は安堵した。
そんな著者の優しさと、不思議な世界が詰まった、読み応えのある一冊でした。

※注意!! あちらの世界の影響を受けやすい方は、十分にご注意ください※

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2014年10月16日

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