【感想・ネタバレ】ユニットのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

妻を殺害された真鍋と、夫のDVから逃げる祐子。真鍋の妻を殺害した川尻と、祐子の夫である門脇。彼らがそれぞれ出会い、一方は癒され合い、一方は協力してそれぞれのターゲットを狙い、追跡を始めます。

復讐心に取り憑かれた真鍋がそれだけを生き甲斐に立ち直るも、祐子との出会いと彼女と過ごす中で復讐心を消し去り、また祐子自身も傷ついた心が癒されて行く様は感動的。

一方、支配欲の固まりである門脇が警察官という立場と社会的信用をフル活用し、祐子を追跡する様子の異常さには戦慄が走るほど。そして少年院を出ても人として根本的に何も変わっていない川尻の人間としてのカスさ加減…そして、コイツらが“ユニット”を組み、真鍋&祐子の“ユニット”を追う様はとてもスリリングで、序盤からエピローグまで、一時もダレることなく読破することができました。

かなり前にドラマにもなっているそうなのですが、まず機会ないと思いますがチャンスがあったら観てみたいなぁ。

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2012年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

児童虐待、ドメスティックバイオレンス、若者の無軌道で理不尽な犯罪、熟年離婚。
それらを取り込んだ、人間のもがきの話。
群像劇の装いもある。
奥田英朗の「邪魔」や「最悪」を思い出した。

最悪の結果になりませんように、と願いながら読み進む。
ラストはちょっと安い映画のようだったけど、波多野さんがいい人でよかった。
波多野さんだけがまともでしっかりしていた。
大家族が築けるといいな。

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2012年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 少年犯罪にDVと重たいテーマだけど、ぐんぐん読める。最後に悪い奴らが全部懲らしめられて、苦しんでいた人に希望が見えるのが小説の救い。

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2011年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物は
17歳の少年に妻を陵辱され乳飲み子まで殺され人生を投げ出した男、真鍋。
警察官の夫のDVに耐え切れず子供と共に逃げてきた、裕子。
ひょんなことから彼らを雇うことになった工務店店主、波多野。
真鍋の妻子を殺害し7年の刑期を終え出所してきた、川尻。
妻の出奔に憤りが収まらない警察官、門脇。

犯した罪と少年法の処罰に納得が出来ない男が復讐に目覚める。
裕子の夫・門脇は刑事という立場を利用し裕子の跡を追う。
追う者、追われる者のスリリングな展開に、犯罪被害者の心情や家族のあり方を盛り込んだ快作でした。

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2012年01月22日

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