あらすじ
純情男、甲野(こうの)じゅんが好きなのは長谷部(はせべ)りのという女の子。だけど両想いになると長谷部はこの世界から消えてしまい別人として再び現れる。今度の長谷部はまさかの男! それでも甲野の気持ちは変わらない。UMA好きの長谷部と山に出かけた甲野だったが、事故でまさかの記憶喪失に。全てを忘れた甲野は長谷部のことすら忘れたのか!? そして二人がたどり着く恋の極地とは!?
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Posted by ブクログ
面白かったんだけどなぁ。
テンポは良くすべきだった。だが構成として端折るの難しすぎなんだな。りの消失という設定に数話いるし花森さんの登場からりのが男として出現するとことかどうするんだこれの連続で飽きさせなかった。
主人公がりののことを好きなあまりにコミカルで突飛な行動をとり続けるとこは読んでて楽しかったし、なんでこれ売れなかったんや!
Posted by ブクログ
私の中の、少年漫画(恋愛ジャンル)で見事、殿堂入りを果たした作品
ともかく、インパクトが強い
自分の持っているモノを技術も何もなく、読み手の心に力いっぱい、自分が壊れかねないほどぶつけてくるかのような、荒々しく、時に目も背けたくなるほどのショッキングな描写をぶちこんでくる絵柄
誰かを好きになるってコトは、その誰かと別れなきゃならない時が来る、そんな辛さ、哀しみ、苦しさが共にある、そんな当たり前の事実を、「両思いになった瞬間、相手が消失する」と言う斬新な設定を、最初から最後まで見事に活かしきり、殺さなかったストーリー
好き合った瞬間に、最愛の一人が自分の目の前で消え去る、常人なら一度、味わっただけで心が砕け散って、恋をする事に臆病になってしまうであろう現象を何度も味わいながらも、自分を偽らず、その都度、好きになれた相手にぶつかっていける、諦めが悪い、なんて表現じゃ足りない、愛だけに生き、恋に死ねる甲野の不屈不倒の個性
どこの切り口から見ても、ただただ衝撃的な、強制無限恋愛ループな漫画
“第一部”での、甲野の最後の恋愛はそれまで以上に、読み手の心を握り締めてきた
運命の相手は存在する、だからこそ、自分を好きになってしまった所為で消えてしまう、そう頭で解っていても、心は止められない
男の覚悟を学べる作品でもある
誰かを好きになるって、ものすごく最高で、とんでもなく最悪で、幸せも不幸せも二本の腕じゃ抱えきれないくらいに運んでくる
高木先生、『不死身ラヴァーズ』を描いてくれて、ホントにありがとうございました
第二部の再開、次回作、どちらも胸にハート型の孔を開けて待ってます