あらすじ
【第150回芥川賞候補作】猫木豊、31歳。脳内で「365日毎日“だらだら且ぶらぶら”できる国の王」として暮らす、ダメ男。ある日、パートナーの宝田から妊娠を告げられ、“だらだら且ぶらぶら”に未練を残しつつ、現実の生活と向き合い始める。しかし出産後、こどもの先天的障害が判明し、宝田は動揺を隠せない。いっぽう猫木は、ダメ男のくせにそんな宝田への不満を隠せない――。二人は互いに見当違いの三くだり半をつきつけ合うのだった。
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Posted by ブクログ
短編小説三作がおさめられた本です。ひとつ目は父性の誕生、二つ目はあこがれ、三つ目は故郷を表しているように思います。
文学的な表現は美しいと思います。想像力が掻き立てられ、一つ目はふわりとした気分になるし、二つ目はすーんと冷えた恐ろしさを感じるし、最後の作品は人のルーツを思い起こさせるような内容。
説明が少ないので難しいかも。