あらすじ
外れ続きの占星が偽りの貴公子を助ける!?
聖地シュハイルの占星女は聖星石を持ち、その神秘の力を使って未来を見、人々に告げる。
しかしシェラナが占う結果はどれも不吉な出来事ばかりで、しかも当事者にそれを告げてもことごとくはずれる。けれども、自分の占いがあるからこそ、無意識のうちに不吉な出来事につながりそうなことが避けられて結果的に被害を免れられるのだろうと信じ、シェラナはへこたれない。
ある日の占いで、暗愚な暴君と悪名高いハイダル侯カイスの大病を見たシェラナは、占い結果をハイダル侯におそるおそる報せる。するとカイスはシェラナにハイダル侯国に来るよう言う。
ハイダル侯国の国政を預かる宰相ザフィルは、世間には忠臣の顔を取りつつ、実は自分がハイダル侯になろうとしていた。カイスは彼を油断させるために暗君を装っていたのだ。シェラナが未来の大病もといザフィルによる毒殺を予知したと考えたカイスは、シェラナを自分付きの占星女とする。
実は凛々しく志の高いカイスの真実の姿に感動し、また初めて自分の占いを認められたシェラナははりきるが、占いは相変わらず当たらず…!?
王城に恋と陰謀と冒険が渦巻く、エキゾチカ・ロマンス!!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この方の作品を読むのはデビュー作以来だったけど、なんだか面白くなってた気がする。
ただ最後の方によくわからない部分が少しあったのが残念といえば残念。私の理解力の問題かもしれないけど。
Posted by ブクログ
捨て子の主人公は、どうしても聖占女になりたかった。
ようやくなれた、と思ったのに、視るものが当たらない。
相手がどんなに暴君でも、きちんと未来を告げに行く、のは
かなりの勇気が必要でしたが、すごいです。
そもそもそれを信じられる要素がある生活も
ちょっと遠慮したいものがありますが。
可愛らしく言えば、すれ違い?
ものすごく上にいてほしくない上司、だった仙台。
ある意味やりやすいかもしれませんが、評価もないなら
いっそ出てくるな、という気持ち、分かります。
忠義をどこに使うか、という話にもなってきそうですが
とりあえず、平和が一番です…。