あらすじ
「人生は思い通りにならないことで溢れている。だから面白い。」
息子・デルスの成長、母・リョウコと愛猫・ベレンの死、パドヴァの家からの引越し、パンデミックでの夫とのバトル、日本長期滞在、「ヤマザキマリの世界展」開催、漫画家稼業30年――
イタリアと日本を拠点に、漫画家・文筆家・画家と様々な才能で活躍するヤマザキマリの最新&珠玉エッセイ66篇。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前さえ向いて進んでいればいい、と言われても。どうしても立ち止まって後ろも確認したくなる。ここに収められているエッセイはそうした私の思索の記録である。/本書「はじめに」より引用
心身のメンテナンスとして、浴槽に浸かるというのは古代ローマ人と日本人だけ。そして、長野県の地獄谷に生息するニホンザルくらいだとか。
『テルマエ・ロマエ』は、アイロン掛けしている時に、日本の銭湯の湯船に突如古代ローマ人が現れるという絵面がインスパイアされたエピソードが綴られている。
ちなみに原作漫画は読んでないし、映画もチラ見程度なので、機会があったら観てみよう。
Posted by ブクログ
雑誌「婦人公論」の連載を加筆修正してまとめた一冊、とのことです。自分は連載時に継続的に読んでいました。
ヤマザキさんの見識の広さにはいつも驚かされたり深く頷かされたりしました。また時には提言のような一節もあり深く考えさせられたこともしばしば。
プライベートな話では辛い話も多かったけれど、悲しい中にも温かさも感じられる話もありました。
エッセイではあるのだけれど、読み流すよりちょっと立ち止まって物の見方を考えるきっかけをくれるようなちょっと哲学的な香りもところどころ漂う文章でした。
Posted by ブクログ
ヤマザキマリの本は、ヤマザキマリの声で再生されて読んでしまうのは私だけでしょうか?
ともあれ、肩に力の入らない正直でストレートなマリさんのエッセイは、ひまひまに読むのにぴったりでした。
なかなかに困難な幼少期とイタリアの学生時代を経験していることが伝わってくる。本人のトークを聞くとあれもこれも面白話になってしまうのだけど、生々しい苦労話は面白話に昇華して話してくれるのですね。
イタリアとの文化の違いが笑えた。
「愛で正気を失ってなんぼだと捉え」るイタリア。日本人にはハードルが高くて疲れ果てるに違いない。
Posted by ブクログ
「ゆっくり急げ」の言葉が秀逸。ヤマザキマリさんの初読本。テレビなどで拝見していたが、やはり「太い」「乾」のイメージが湧く内容。世界をウロウロしているからこその視点が羨ましい。