【感想・ネタバレ】世界戦争論 次の大戦争をどう防ぐかのレビュー

あらすじ

戦争は始めるより、終わらせる方が難しい。

小泉悠氏推薦!
「国防政策のプロが解説する「軍事の面から見た国際政治の読み方」。なんとなく戦争が不安という人も、専門的に学んでみたいという人も。」

ウクライナ戦争、イラン侵攻、台湾有事…
そして、日本が直面する課題とは。

なぜ、いかにして戦争は始まるのか?
どうすれば防ぐことができるのか?

「力こそ正義」の時代へ逆流する世界で、メディアで絶大な人気を誇る軍事研究者が、防衛省の第一線で戦況を見てきた経験をもとに、「次の戦争」を始めないための条件を問う。混迷する世界秩序を見通すための、待望の書き下ろし。戦争の見方が変わる「危機の時代」の必読書。

※カバー画像が異なる場合があります。

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大変勉強になった。
特にログローリングモデルや、戦争要因のアナロジーはあまり当てにはならない、それぞれ違う道筋を辿って戦争が起きているという点に大いに感銘を受けた。

私は太平洋戦争をはじめ、戦争に至った国際情勢においての精密な分析と現代への応用ができれば戦争は避けられると思っている。そう思うからこそアカデミアを志すわけだが、戦争要因のアナロジーが当てにならない、という指摘に対して、私は歴史に囚われ過ぎていたのかも知れないと思った。
過去から学ぶことも多いが、抑止すべき戦争は「現代」である。気づかないうちに視野は狭まるものなのかも知れない。歴史と現代の知識の融合が求められるのだと感じた。

0
2026年10月12日

Posted by ブクログ

「戦争はどのように始まったか」という切り口から国際政治を俯瞰した一冊。
両大戦と冷戦を例に、「安全保障のジレンマ」や「同盟のジレンマ」といったフレームを活用しながら、国家が武力行使に至る過程が分かりやすく解説されている。
一方で、このフレームワークを用いてこれからの国家の振る舞いを予測出来るわけでは無い。本書の後半、「いかに次の戦争を防ぐか」で議論されているように、例えば台湾有事も「過去の戦争のアナロジーで防ぐことはできない」。当然といえば当然であるか、戦争に至る過程は千差万別であり、だからこそあらゆる手段を組み合わせる人間の知恵が必要だ、ということを筆者は強調している。
これも筆者が繰り返し述べているが、戦争は一カ国が決心すれば始まってしまう。それを抑止するには、「軍事か外交か」といった二元論に陥いることなく、国家としての総合力、大戦略が適切に発揮されなければならない。戦争を防ぐ万能のワイルドカードの無い悩ましさが示唆されているように思う。
厳しい安全保障環境に直面する現代、市井の我々にとっても必読の一冊ではないか。

0
2026年09月10日

Posted by ブクログ

過去の戦争の歴史を踏まえ、なぜ戦争が起こるのか(起こらなかったのか)を分かりやすく書いてある。近代史が頭に入ってない場合でも理解できる。

0
2026年11月01日

Posted by ブクログ

 題名に惹かれて購入したが、世界戦争を防ぐ特別な方策が書いてあるわけがない。世界は「世界平和」を声高に叫ぶリーダーが存在しない「力こそ正義」の時代へと逆流しているように思える。第一次世界大戦も第二次世界大戦も、戦争の目的を達成した国はなく、それ以降の戦争も侵略国が得をするような戦争はなかった。にも関わらず、ロシアはウクライナに侵攻し、アメリカはイスラエルと組んでイランに侵攻した。いずれも「正義の戦争」ではなくて、傲慢な大国が意のままにならない国に侵攻して、自分の利益を確保しようという身勝手な戦争だ。環境問題をはじめ、人類の持続可能性を高めなければならないときに強者が弱者を力でねじ伏せようというのだから、野蛮である。世界戦争を再び起こさないためには、私たちはどうすればいいんだろう。この本を読んでもわからない。

0
2026年10月22日

Posted by ブクログ

過去の第一次、第二次世界大戦、冷戦、を振り返り如何にして戦争が始まるのかを分析した戦争論。結局は国の経済力と若者の人口を減らす戦争を今でも繰り返すのは人類のエゴ、サガなのでしょうか?争いのない平和な世の中となるよう、出来る努力をしていきたい

0
2026年10月03日

Posted by ブクログ

戦争の起き方について、これまで第二次世界大戦で日本がなぜ戦争に踏み切ったかという日本視点しか持っていなかった。ドイツやアメリカの立場、第一次世界大戦がどう始まったかといった世界目線での知識がほとんどなかったので、その点で非常に面白かった。

特に印象に残ったのは「同盟のジレンマ」。第一次世界大戦は本来一対一の国同士のやり取りだったはずなのに、同盟を結んでいた国々が次々と巻き込まれ、一気に世界大戦になってしまった。戦争をしたくて始めたというより、巻き込まれて始めるしかなかった、自分たちを守るために動かざるを得なかったというケースが多いのだと知った。

もうひとつ意外だったのは、戦争によって本当に得たかったものは、ほとんど得られないという点。国によってはうまくいった例もあるのではと思っていたが、勝った国でさえそうならないのだとすると、世界単位で見た時に戦争に本当に意味があるのかを改めて考えさせられる。

戦争の起き方は時代によって異なるので、防ぎ方にも絶対の手段はなくケースバイケースで対応するしかない。しかも勝手に攻められて戦争になるケースもあるため、両方が戦争をしたくないという状況でなければ止められない。片方がやりたいと言えば、やりたくない側もやらざるを得なくなる。無視ができないというのが、この問題の最も難しいところだと感じた。

永遠の世界的課題だと思う。その時々の戦争の理由・原因・背景をすべて踏まえた上で、第三者が介入するしかないのだろうとは思うが、それで戦争がなくなるわけでもないのだろう。ロシアにしても、結局は自分たちが不利になることを避けるために動いているのだと思う。

0
2026年10月02日

「社会・政治」ランキング