あらすじ
戦争は始めるより、終わらせる方が難しい。
小泉悠氏推薦!
「国防政策のプロが解説する「軍事の面から見た国際政治の読み方」。なんとなく戦争が不安という人も、専門的に学んでみたいという人も。」
ウクライナ戦争、イラン侵攻、台湾有事…
そして、日本が直面する課題とは。
なぜ、いかにして戦争は始まるのか?
どうすれば防ぐことができるのか?
「力こそ正義」の時代へ逆流する世界で、メディアで絶大な人気を誇る軍事研究者が、防衛省の第一線で戦況を見てきた経験をもとに、「次の戦争」を始めないための条件を問う。混迷する世界秩序を見通すための、待望の書き下ろし。戦争の見方が変わる「危機の時代」の必読書。
※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
「戦争はどのように始まったか」という切り口から国際政治を俯瞰した一冊。
両大戦と冷戦を例に、「安全保障のジレンマ」や「同盟のジレンマ」といったフレームを活用しながら、国家が武力行使に至る過程が分かりやすく解説されている。
一方で、このフレームワークを用いてこれからの国家の振る舞いを予測出来るわけでは無い。本書の後半、「いかに次の戦争を防ぐか」で議論されているように、例えば台湾有事も「過去の戦争のアナロジーで防ぐことはできない」。当然といえば当然であるか、戦争に至る過程は千差万別であり、だからこそあらゆる手段を組み合わせる人間の知恵が必要だ、ということを筆者は強調している。
これも筆者が繰り返し述べているが、戦争は一カ国が決心すれば始まってしまう。それを抑止するには、「軍事か外交か」といった二元論に陥いることなく、国家としての総合力、大戦略が適切に発揮されなければならない。戦争を防ぐ万能のワイルドカードの無い悩ましさが示唆されているように思う。
厳しい安全保障環境に直面する現代、市井の我々にとっても必読の一冊ではないか。