【感想・ネタバレ】イッツ・オンリー・トークのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この人の小説はラストが好きだ。淡々とした文章が続いてゆっくり降り積もったもののエッセンスが、最後にすこしだけ滴って落ちる感じ。
「イッツ・オンリー・トーク」の優子の「なんかさ、みんないなくなっちゃって」も、「第七障害」の篤が順子の頬にそっと触れた余韻も本当にいい。ぐっと心をつかまれてゆっくり離されて、余韻がじんわり広がっていく。

私は「第七障害」の方が好みだった。前の話でダメ男たちを見てきたせいか篤くんの一途さと素直さの好感度がガンガン上がる。かわいい。解説によると痴漢さんはすごく人気あるらしいけど、どうしてなんだ…?点の優しさより、べったりした面の優しさの方が好みなのかも。そして男たちより美緒が魅力的だった、こんな人と友達になりたい。かるーいふわふわしたノリで、いつでも歌を歌ってる人。あこがれるなあ。
光に向かっていくお話だけど、あくまで淡々とした姿勢は崩さず、ゆっくりゆっくり氷が溶けていく様子を見守る感じで、ほんのり温かいから安心して寄り添える。何回も読みたくなる。

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2020年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こういう、特にサスペンス的なことは何もなく、同年代の女性の日常(あるいは非日常)が淡々と書いてあるだけの本を面白く読めるようになったのは、30になってからだと思う。
多くは独身の女性が主人公なので、感情移入はできないけれど、理解はできる。
わたしも、結婚してなかったら、こんな人生だったのかなぁなんて

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2016年05月04日

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