【感想・ネタバレ】凍てつく河のレビュー

あらすじ

伝説の助産婦を描く傑作胸熱歴史ミステリー。

1789年11月、アメリカ・メイン州。
凍結したばかりのケネベック川で男性の遺体が見つかった。男は地域の鼻つまみ者バージェス。町の医療を担う助産婦で治療師のマーサは、検分を依頼され殺人と断定するが、治安判事ノースの差し金でやってきた若いエリート男性医師は溺死を主張する。一方、マーサはバージェスの死を牧師の妻レベッカに知らせに行く。その年の夏、マーサは全身に怪我を負ったレベッカの手当をした時に、バージェスとノースから性暴力を受けたと聞いていたのだ。マーサはバージェスの死因を問う件、そしてレベッカの性暴力被害の真偽を問う件と、ふたつの裁判で証言をすることになる。当時レイプは死刑に該当する重罪であったが、実際には男性に有利な判決が下されることがほとんどだった――。
建国初期の米国に実在した伝説の助産婦マーサ・バラード、その日記と並外れた生涯に着想を得た、傑作胸熱歴史ミステリー。2026年CWAゴールドダガー賞最終候補作!

(底本 2026年9月発売作品)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2026年の37冊目は、アリエル・ローホンの「凍てつく河」です。建国して間もないアメリカに実在した伝説の助産婦マーサ・バラードを主人公とした物語です。
2026年のゴールドダガー賞ノミネートも完全に頷ける出来です。
建国して間もないアメリカの風土、社会、開拓者精神、女性達の置かれた立場というものが、主人公マーサや登場人物を通して良く分かります。当時の女性としては珍しく文字が書けたマーサは、日記を残していました。
その日記を基にして、フィクションを織り交ぜて書き上げられたのがこの作品です。
物語の大きな軸となるレベッカ・フォスターに対するレイブも実際に起きた事件のようです。どこからがフィクションなのかが非常に気になりましたが、著者あとがきで詳しく記されています。先に読んでは、絶対にダメだと思います。
タイトルにもなっている「河」、ケネベック川が凍りついた時に物語が始まり、川が雪解けした日に物語が終わりを遂げるという構成も良いと思います。
年間ベスト10級だと思います。
☆4.9

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2026年10月07日

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