【感想・ネタバレ】楽園の子どもたちのレビュー

あらすじ

ようやく得た職場は、前任が5日で精神を病んだという、古い映画館〈パラダイス〉。ある日私は、閉館後の館内で夜毎起きていることを知り──。英語圏で最も注目を集める作家の鮮烈長編作。


この国に越してきたばかりのサリーが働き始めたのは、前任者が5日で精神を病んだという映画館──。GRANTA「若手作家ベスト20」選出、英語圏最注目作家による傑作長編。王谷晶、朝宮運河推薦。


ここは人間の臓器のように
暗闇に捨て置かれた映画館〈パラダイス〉

ほとんど何も持たずに、この国に引っ越してきたばかりのサリーが働きはじめたのは、前任者が5日で精神を病んだという映画館。同僚の誰からも話しかけられない日々を過ごしていたが、ある日閉館後の館内を覗くとそこには──。

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暗闇の中で倦み腐り歓喜することが唯一赦される場所。美しく悍ましい映画館に魂を食われる痛みと悦びが、読み終えた後もいつまでも疼く。
──王谷晶(『ババヤガの夜』)

グルドーヴァが描く青春の姿はこんなにも歪で、薄汚れていて、美しい。この場所では、幻想が現実を呑みこみ、虚構が本当になる。
──朝宮運河(『現代ホラー小説を知るための100冊』)
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〈映画×労働×グロテスク〉
『人形のアルファベット』のカミラ・グルドーヴァによる傑作長編!

2016年「ワクシー」(『人形のアルファベット』収録、2025年河出書房新社刊)でシャーリイ・ジャクスン賞受賞
2023年GRANTA「若⼿作家ベスト20」選出
2026年『人形のアルファベット』で「このホラーがすごい!」海外編第6位
そして本書『楽園の子どもたち』で、英語圏で最も権威ある文学賞の一つである女性文学賞ノミネート

英語圏最注目作家の傑作長編がついに邦訳!

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『楽園の子どもたち』目次

真夜中のカーボーイ
七人の侍
何がジェーンに起ったか?
ミツバチのささやき
タクシードライバー
テオレマ
月光石
獣人
天国への階段
カビリアの夜
オズ
ファニーとアレクサンデル
天使の復讐
ポップコーン
おもちゃの王国
赤い影
ファントム・オブ・パラダイス
ヘザース/ベロニカの熱い日
ローズマリーの赤ちゃん
ラスト・ショー
赤い靴
ベニスに死す

謝辞
訳者あとがき

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Posted by ブクログ

変に甘くて薄苦いインスタントコーヒーを一気に飲み干すように、退廃の美を味わう作品。
私は「子どもたち」寄りの心持ちらしく、狂気も吐き気もどろりと飲み干してしまったけれど、世の中的に正常な側からしたら読むに耐えないかもしれない。

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2026年09月10日

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