【感想・ネタバレ】心が温かくなる日蓮の言葉のレビュー

あらすじ

「酒と女房があればいい」「親友のためなら地獄に落ちる」「馬をわが子のようにかわいがる」…。日蓮の遺した手紙の一節である。厳しい一面が先行しがちだが、彼ほど庶民感情を解し、喜怒哀楽を素直に表現した僧はいない。だからこそ宮沢賢治も内村鑑三も矢内原忠雄も共感したのではないか。本書では、文学的にも評価される日蓮の至言をより多くの方に読んでいただけるように「いのち」「感謝」「誇り」「友情」「愛」「信」「悲しみ」「国土」といったテーマごとに分類。理解しやすい解説を心掛けた。数え切れない法難を乗り越えてきた彼の言葉は時代を問わず悩める人々の心に火をともす。

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Posted by ブクログ

日本仏教史の中でも、日蓮は特異な宗教者であると思われる。他宗攻撃などの激しい生き方に反発を覚える人も少なくないが、その一方で絶大な人気を持っている。

以前、とある日蓮宗僧侶とのご縁から、日蓮を知りたいと思い著作集を買ったことがあるのだが、日蓮に対する先入観(頑固で熱烈で攻撃的)が抜けず、手を付けるのにだいぶ時間がかかったものだった。

それでもすこし読んでみると、日蓮には激しく攻撃的な面がある一方で、こまやかで思いやりのある温かい一面があることがわかってきた。
本書はその「温かい日蓮」を知る上で大変参考になる本である。

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2011年08月14日

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