【感想・ネタバレ】産物デッサンのレビュー

あらすじ

美大浪人生は、技術向上のために友人に薦められた「電車デッサン」を始める。
みるみるうちに上達し、ついには画集の出版まで決まった矢先、販売ページに不気味なメッセージが届く。
「このたびは私を描いてくれて、いつも本当にありがとうございます」

“デッサン”とはありのままを描き写す行為のことです。
無いものを描き出さないでください。

『或るバイトを募集しています(KADOKAWA刊)』著者・くるむあくむの最新作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 初めてモキュメンタリーというジャンルを読んだが、現実と錯覚するかのようなリアルな描写・挿絵として挿入される架空のネット記事が面白く、紙の本として手に取る甲斐があった。
 一方で、幽霊系のホラーというよりは人の業の深さ・人の怖さが根幹のテーマになっており、祟り&呪い系ではなかったためそれらを求める人には期待外れかもしれない。

 ※※※以下、微ネタバレあり※※※

 「集合的意識」によって現実と創作が入り混じる可能性があることを示唆している点が非常に面白く、個人的にはホラーというより「人間の『創作熱』という罪の物語」として受け取った。
 創作→現実へ垣根を乗り越えようとする「あの人」に対し、ラストでその場にいないはずの平井のデッサンが描かれてしまうシーンは現実→創作へと逆方向にも垣根を越えうる未来が示されているようで、存在の意味を考えさせられた。

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2026年10月04日

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