【感想・ネタバレ】母校のレビュー

あらすじ

水面下で何かが進行している学校新聞の検閲、昼休みだけの部活、校則にない暗黙のルール……
この学校、なんか変。

映像化続々! 業界注目度No.1の「名もなきモヤモヤ」を見える化する異色作家、今度の舞台は社会の縮図「学校」

「教師も生徒も保護者も、自分がどういう状況に置かれているのか、わかっていないと思いますね」

「要求をのまなければ生徒に危害を加える」
発端は、市内にあるすべての高校に届いた脅迫状だった。警察は捜査に乗り出すが、一校だけ脅迫状が届いていない高校があった。
なぜその高校だけ届かなかったのか?
刑事が探るうち、その高校で行われている不気味な「教育」が明らかになっていく。

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Posted by ブクログ

『母校』という言葉は、大体、その時代に良い思い出がある人が使う言葉だと思っている。
私は、大学以外の学校生活に良い思い出を思い出せない人間だから、母校という言葉を使ったことがあったかなとタイトルを見た時に、ふと考えた。
佐野さんの作品は、『誰かがこの町で』『氾濫の家』と、人間誰しも抱えている後ろ暗さが、表面に出てしまった人間を描いた作品を描くのが上手な方だと感じていて、好きで楽しみにしていた。
私は凄く好きな作品だった。
受け取る言葉の表裏に何の疑問を持たず、言われた通りに動くことは楽なのかもしれないけれど、何も考えずに動くことの怖さに気付かない集団を外から見た時の怖さが素晴らしかった。
学校を出たら社会。
搾取されるばかりで終えたくない。
ただ暗いだけではなく、その中でも繋がりが上手く描かれていて、気分良く読み終えた。

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2026年08月30日

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