【感想・ネタバレ】カノジョは官能小説家6巻のレビュー

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Posted by ブクログ

 最終巻です。結構ネタバレだと思うので未読の方はご注意。

 椎名と黒鬼先生...いいクライマックス(ラブシーン)でした。その直後、一気に迎えるエンディング。
 椎名の行動は理解できる。傍に居続けることが難しいことも理解できる。黒鬼先生が彼女しかできない最高の作品を創り続ける小説家であり続けて欲しいと私も願うし、椎名自身がそれを一番望んでいたのだから。彼自身も分かってるとおりバカな選択だと思う。作品ではなく彼女自身を好きになったことも事実なのだからそちらを選択しても十分な幸せは得られたでしょうから。何かもっといい方法があったのかもしれないし、もっと時間をかけて二人で話すこともしなかったことに疑問も感じ無くもない。でも、元々椎名はバカだし直情的だったわけだから仕方ないんだよね。これ以外の行動をしていたらやっぱり違和感を感じることになったかもしれない。

 まあ、でも黒鬼先生の肥やしになったことは間違いのない事実。しかもがっちり椎名の心を作品の力で捕らえたところも、この展開の中ではいい演出だったと思います。彼女が本当に望んでいた一番の幸せではなかったかもしれないけど、椎名が好きな黒鬼先生が変わらずあり続けるにはこのエンディングしかない気がしてきた。

 さて、サブキャラとはいえ咲子の謎も放置されたままだし、黒鬼先生の今後も官能小説家としての地位は確固たるものになったかもしれないけど、プライベートがはっきり見えてない。これは第2シリーズが必要なんじゃないでしょうかw

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2010年10月24日

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