あらすじ
【官能小説への熱き想いよ、永遠たれ!!】
瑞希と再会し、過去のわだかまりやトラウマと決別した椎名は、今の想いを黒鬼に告げる! そして椎名の気持ちに黒鬼も応え、めでたく両想いになった二人は、激しく体を重ね、互いの全てを求め合った!! だがその後、黒鬼の小説の人気が下がっているという事態が発覚し、椎名は一人思い悩み、ある考えに至る…。果たして椎名が出した答えとは!? 増刊YG掲載の特別編も収録した激動の最終巻ッ!!! さらにデジタル版限定で単行本未収録の1話を掲載!!
(C)2010 Akira Gotoh
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Posted by ブクログ
最終巻です。結構ネタバレだと思うので未読の方はご注意。
椎名と黒鬼先生...いいクライマックス(ラブシーン)でした。その直後、一気に迎えるエンディング。
椎名の行動は理解できる。傍に居続けることが難しいことも理解できる。黒鬼先生が彼女しかできない最高の作品を創り続ける小説家であり続けて欲しいと私も願うし、椎名自身がそれを一番望んでいたのだから。彼自身も分かってるとおりバカな選択だと思う。作品ではなく彼女自身を好きになったことも事実なのだからそちらを選択しても十分な幸せは得られたでしょうから。何かもっといい方法があったのかもしれないし、もっと時間をかけて二人で話すこともしなかったことに疑問も感じ無くもない。でも、元々椎名はバカだし直情的だったわけだから仕方ないんだよね。これ以外の行動をしていたらやっぱり違和感を感じることになったかもしれない。
まあ、でも黒鬼先生の肥やしになったことは間違いのない事実。しかもがっちり椎名の心を作品の力で捕らえたところも、この展開の中ではいい演出だったと思います。彼女が本当に望んでいた一番の幸せではなかったかもしれないけど、椎名が好きな黒鬼先生が変わらずあり続けるにはこのエンディングしかない気がしてきた。
さて、サブキャラとはいえ咲子の謎も放置されたままだし、黒鬼先生の今後も官能小説家としての地位は確固たるものになったかもしれないけど、プライベートがはっきり見えてない。これは第2シリーズが必要なんじゃないでしょうかw