【感想・ネタバレ】ことばの波間でのレビュー

あらすじ

キム・チョヨプ作品などの日本語翻訳を手がける著者が、ふたつの言語のはざまで生きる日々をつづる初めてのエッセイ集。

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

キム・チョヨプさんの本を何冊か読んだことがあり、その訳をされているのがカン・バンファさん。
どんな人なんだろう、と思ってエッセイが出たので興味がわいて手に取った。

岡山生まれの在日韓国人三世の著者
子どもの頃はアボジ、オモニ、キムチ、トック、ソクリ(竹製のざる)くらいの韓国語しか知らなかった著者が大学卒業後、韓国語学留学し、学びに学び、翻訳家になる。

ミスや失態、顔を覆いたくなるほどの不出来さも、知らないなら学べばいい。
昨日の自分を、堂々と恥じればいい。
そうすれば明日の自分はパワーアップしているはず。

という爽快で向上心の溢れるお人柄。
とてもわかりやすい文章で読みやすい。

韓国語を学び、翻訳家になるまで、そしてなってから、起こった出来事や、出会った人々、ご自身の思いを綴ったエッセイ集。

翻訳家としてばかりでなく、著者の人間性も垣間見れて楽しく読めた。

0
2026年09月30日

Posted by ブクログ

“翻訳の作業には訳文を読む読者の理解を助けるための工夫も含まれる。そしてこの工夫は、まずどの部分が読者にとって異文化にあたるのかをとらえることにはじまる。次にその部分を言語的、歴史的視点から探っていき、その場に必要な注釈をいかに理路整然とまとめるかという総合的な取り組みから成り立っている。
時間もかかれば体力も頭も使う。けれど、なにかにつけて「おや?」と疑問をもち、そこから湧き上がる好奇心に引っ張られて前進するしかないのが、翻訳家の仕事であり性分なのかもしれない。”(p.113)

0
2026年09月11日

「エッセイ・紀行」ランキング