【感想・ネタバレ】名探偵の有害性のレビュー

あらすじ

かつて、名探偵の時代があった。ひとたび難事件が発生すれば、どこからともなく現れて、警察やマスコミの影響を受けることなく、論理的に謎を解いて去っていく正義の人、名探偵。そんな彼らは脚光を浴び、黄金時代を築き上げるに至ったが、平成中期以降は急速に忘れられていった。……それから20年あまりの時が過ぎ、令和の世になった今、YouTubeの人気チャンネルで突如、名探偵の弾劾が始まった。槍玉に挙げられたのは、名探偵四天王の一人、五狐焚風(ごこたいかぜ)だ。「名探偵に人生を奪われた。私は五狐焚風を絶対に許さない」と語る謎の告発者とは? かつて彼の助手だった鳴宮夕暮(なるみやゆうぐれ)は、風とともに、過去の推理を検証する旅に出る。/解説=青柳美帆子

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Posted by ブクログ

生きているから老けたんだー!
自分も風と同じ50代。何とかここまで生きのびてきた。昭和平成と何を成すこともなく浪費してきた感はある。が、今令和という時代、価値観に糾弾される。
何なんだろうね。と愚痴は出るが、今まで通り我慢のしていくんだろう。
そんなおじさん、おばさんに元気をくれた、風と鳴くん。
過去を悔やむこともあるが、否定はしない。これからも若者みたいに瑞々しい生き方は出来いないが、何か羨ましい二人。馬鹿にされない青春だ。

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2026年10月10日

Posted by ブクログ

平成、それは輝かしき名探偵の時代。かつて名探偵四天王のひとりであった五狐焚風とその助手、鳴宮夕暮。二十年ぶりに再会したふたりはYouTubeで名探偵時代の活躍が糾弾されたのをきっかけとして、過去の事件を振り返り関係者を訪ねる旅へと出る...

桜庭一樹の作品はそれなりに読んでおり、「赤朽葉家の伝説」や「傷痕」などが特に印象に残っているが、少女小説系は読後感があまりにひりひり痛いので何冊かは長年積読のままになってしまっている。

今作は懐かしの新本格ミステリブームの後日譚的な設定に、ミステリ版「葬送のフリーレン」か、はたまた「ウォッチメン」かと楽しみに読み始めたが、さすがは桜庭一樹でひと筋縄ではいかない。
過去と現在を行き来して価値観の変遷を浮き彫りにしつつ、人間の多面性や青春の喪失、アイデンティティの回復などを描く中年成長小説となっている。
同じ設定で違う作者が書けばもっとトリッキーな仕上がりになったかもしれないが、これはこれで深く心に残る作品。

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2026年10月07日

Posted by ブクログ

中年の青春ものとして読ませることは読ませるけど、桜庭一樹が書くのなら名探偵とかに寄せる必要はなかったのではないだろうか。それこそ年老いた新本格作家の仕事では?

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2026年10月11日

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