【感想・ネタバレ】研修医・小石川蘭の謎解きカルテのレビュー

あらすじ

令和の研修医のリアルな日常を描くクリスティー賞受賞作家の新境地

一浪二留で医学部を卒業、晴れて研修医となった小石川蘭。臨床研修先は患者も同僚も癖者ぞろいで日々さまざまな事件が起こり……

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Posted by ブクログ

ネタバレ

国家試験合格。医師免許申請書。

松野君からも心配そうなLINEが届いている。 ──小石川さん、国試の結果はどうでした? あたしが連絡もしないうえ、スマホの電源をオフにしていたからだろう。 ──どうにか受かってたよ。松野君はもちろん大丈夫だったよね。予定どおり、月曜日に一緒に医籍登録に行こう。 既読になったが、松野君からの返信はなかった。
松野に異変?

「禁忌肢、あたしたちは禁忌と呼んでるけどね。一言でいうと、医者が業務上絶対にしてはいけないことだね。これを基準以上選択してしまうと、松野君のように他がどんなに高得点でも不合格になるんだよ」 

小石川蘭、本日から初期研修始まります。


「ちょっと痒いんだけど。搔いてくれる」セクハラ爺さん。

出禁寸前だった鴇田さんは、今回の件で猛省したらしく、検温や配膳担当の看護師にも丁寧に頭を下げて、今までの非礼を一人一人に詫びていたという。


カリフォルニアから来た娘。


「患者本人の強い希望により一時退院。急変リスクについては事前に十分説明し、家族の理解を得た上で許可。しかし、本人は主治医への申告なく海外渡航。帰国直後に成田空港で体調を崩し、当院へ救急搬送。誤嚥性肺炎と診断され、容体は急速に悪化。入院当日深夜に永眠」

③私、失敗しますので
サブタイトルのパロディは面白い。

だよね。せっかく手に入れた医師免許。こんなクソ野郎のために棒に振るわけにはいかない。ここは我慢だ、小石川蘭。あと一か月ちょっと我慢すれば、パワハラ外科医とはおさらばだ。

パワハラ上司と鶴折勝負、引き分け。

撮影。
「連絡がつかないんだ。電話もメールもLINEも既読にならなくて」 助監督は深く息をつき、逃げ道が塞がれた顔をしている。 「撮影入る前まで一時間あるから、先生たちで偽医者を見つけてくれない?」

「二十三歳男性。陰茎の潰瘍を主訴に来院」

「では、次の問題です。ここにいる研修医、特にこの小石川先生は、当院で初期研修を始めてから3㎏太ってしまったそうです。理由は何故でしょう? お手持ちのボードに書いてください」


全員が「新薬説明会のMR持参の弁当が豪華だったから」と書く中、一人だけ「薬剤の副作用」と記した者がいた。 自然と皆の視線がそちらに集中する。いたたまれなくなったのか、「薬剤の副作用」と書いた二番・松田悠人は、わっと泣き出した。色白で猫背気味。おどおどした様子を隠しきれていなかった。 「ごめんなさい!! 僕、研修の最初でつまずいて、今は休職中で現役の医師じゃありません。でも、どうしても、花音ちゃんと同じ現場に立ちたくて……」

「高橋先生は都内の病院の外科医です」 奏ちゃんがそう付け加えると、神田がすぐさま一歩前に出た。 「先生、緊急事態で外科医が足りません。オペに助手として入っていただけませんか。お願いします!」神田が、深々と頭を下げた。


先に額を床に擦り付ける勢いで頭を下げたのは、高橋さんの方だった。 「すみません!! オペは出来ません!」声が完全に裏返っている。 「そこを何とか。今、院長に連絡して、ご所属先の院長にも許可をもらう手筈を整えていますから」 あたしは高橋さんの背後に回り、静かに屈んだ。そして、ついに見つけた! なるとによく似た動かぬ証拠を。「オペが出来ないのは、違う理由からですよね、高橋さん」耳元で、囁きおかみのように低く呟いた。 高橋さんは肩を震わせ、観念したように、声を絞り出した。「俺……医者じゃなくて……薬剤師っていうか、MRなんです!!」

同姓同名の同級生がいた。

陰キャ高橋は医学部に現役合格。一方、こちらの高橋は数年の浪人を重ねた末、医学部には手が届かず、薬学部へ進学した。 今回、高橋はデビュー当時から推していた花音ちゃんと、どうしても共演したくて、都内の病院で外科医をしている陰キャ高橋を半ば脅し、経歴を背乗りした。医師免許のコピーまで取らせて応募したという。すべて、あとになって白状した。

④カルテ4 ハイパーvsハイポ

競馬。

トリアージ。

立花絵里奈。
中学時代からのあたしの友人で、四浪の末に医学部受験を諦めたが、看護学科を卒業し、助産師になるはずだった。 母親を死なせ、その遺体を損壊・遺棄したとして起訴され、まもなく法廷に立つ。


カルテ5 寛解──あるいは赦し

学部医学科。それ以外の進路は、最初から想定されていなかった。でも絵里奈は、本当に医者になりたかったわけじゃないのかもしれない。ただ、そう言われ続けてきただけだったのかもしれない。

一刻も早い入院が必要。しかし、入院せず。娘の看護師と助産師の合格発表が終わってからと言っていた。娘さんが頑張っていたから、見届けたかった。

→医療ミステリと帯に書いてあったが、ミステリ度は薄いかな。
作者のいままでのフランスものと違ってライトな雰囲気。同じ作者か疑わしいレベル。フランスのことだけでなく医療も詳しいとは(調べてるのかな)。禁忌選択肢とかあるの初めて知った。

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2026年08月23日

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