あらすじ
存続の危機にある都立櫓門高校文芸部。部長の吉徳紅乃は部員集めに奔走していた。生真面目な新入生や変わり者の同級生が加わり、初心者ばかりの文芸部は短歌甲子園を目指すことに。うまく言葉にできない気持ちを抱えながら、誰かの歌に焦り、励まされ、自分だけの一首を探していく。忘れられない春が始まる。
知らない春はさみしいと人は言うだから春には出逢いがあるの
作家・宮田愛萌による、渾身の短歌×青春小説!
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Posted by ブクログ
【「三行書き短歌」だけで勝負!言葉の力に胸が熱くなる『春、出逢い』に脱帽】
元日向坂46のメンバーで作家の宮田愛萌さんによる初の長編青春小説。
元アイドルが描いた小説とは知らずに読んだのだが、瑞々しい文体、個性あるキャラがいきいきと描かれ何より、恋愛模様に頼らず、「三行書きの短歌」だけで勝負しているのが良かった。
もう、序盤から没入して一気読みでした。
舞台は廃部寸前の文芸部が初心者ばかりのメンバーで短歌甲子園を目指す物語。
31文字という短い言葉を通して、お互いの心に触れ合い、少しずつ絆を深めていく姿には、「これぞ青春!」という眩しさで羨ましいばかり。
短歌を詠んだり作ったりする作業の楽しさがぐんぐんと伝わってきて私も短歌を詠んでみたいという気持ちにさせられました。
短歌甲子園での勝負もドキドキの連続で頑張れーと応援しながら思わず心のなかでガッツポーズをきめてしまうほど熱くなってしまった。
やっぱ青春っていいな。短歌も面白そう!
作中に登場する約60首のオリジナル短歌は、キャラの個性に合わせて詠み分けられていて「このキャラだからこの1首」とイメージにピッタリで目を見張るものがあります。
短歌や俳句というとどこか敷居が高い感じがしますが、本書は言葉を紡ぐ楽しさと奥深さを分かりやすく教えてくれた一冊でした。
最高に爽快な傑作です!