あらすじ
美しく咲いた桜の園に5年ぶりに当主ラネフスカヤ夫人が帰ってきた。彼女を喜び迎える屋敷の人々。しかし広大な領地はまもなく競売にかけられることになっていた(「桜の園」)。滑稽で支離滅裂ぶりが笑いを誘うボードビル2篇を併せて収録。登場人物が際立つ絶妙のセリフまわしでチェーホフ喜劇の神髄を味わう、翻訳史に残る会心の新訳!
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Posted by ブクログ
『桜の園』
日常の中のありふれた悲劇、って感じの書き方がかなり好き。
何かの本で読んだ、「『桜の園』で桜の木を切り倒す斧の音を忘れられる人は居ないだろう」って言葉を思い出しながら読んだ。戯曲としても見てみたい。
解説を読んで「その通りだな」って思ったけど、チェーホフは日常を切り取ってる。どれだけ重たい話し中でも、誰か階段を踏み外したり、テーブルクロスのソースのしみを眺めたり。そこがチェーホフの魅力。
『プロポーズ』は特に何も思わなかったです。魅力的な喜劇だと思う。
寂寥感?とか、桜の園目当てに読んだので。
『熊』
こっちもかなり好き。これも相当な喜劇だけど。
女性が魅力的だから刺さったんだと思う。強くて、正直で可愛い人。良かった。
解説、チェーホフ作品をまだ『かもめ』しか読んでないので、ざっと読み飛ばしてしまいました……。またゆっくり読める日が来れば。