あらすじ
ロシア軍で戦う日本人義勇兵が、戦地での実体験を綴る。
西側諸国が報じないロシア軍の内情、激戦地で行われた過酷な突撃作戦、最新鋭ドローンが空を埋め尽くす現代戦の実態…。最強の特殊部隊「アフマット」に唯一の日本人として所属する著者が、激戦の合間を縫って記した。
【本書の内容】
第1章 激戦地アウディーイウカ
ウクライナ東部の工業都市・アウディーイウカ。同地では、ロシア軍とウクライナ軍が互いに要塞を築き、激しい戦闘が繰り広げられていた。民兵組織「ピャトナシュカ旅団」の一員として同地に派兵された著者は、2023年11月、敵要塞への過酷な突撃作戦に参加する。2度の手榴弾を被弾しながら、それでも前進を繰り返した激戦を振り返る。
第2章 義勇兵になるまで
大阪で板金塗装会社を経営し、億を超える資産を築いていた著者が、なぜ、そしていかにしてロシア軍の義勇兵になったか。
第3章 ピャトナシュカ旅団
外国人義勇兵が多数所属する「ピャトナシュカ旅団」に参加。そこで見たロシア軍の内情を明かす。
第4章 ロシアから見た戦争
第5章 特殊部隊「アフマット」
最強の特殊部隊として恐れられる「アフマット」の内情。ウクライナ軍による電撃越境攻撃で占拠されたロシアの都市・クルスクの奪還作戦など、過酷な任務を振り返る。
第6章 地獄のベルゴロド
ウクライナ軍が侵攻を繰り返していた国境付近の都市・ベルゴロドへ配置。ドローンが空を埋め尽くす戦地の生活は過酷を極めた。塹壕のなかでの生活では食料も足りず、ドローンに熱探知されるため排泄すらままならない。極限のストレスのなかでの激闘の記録。
第7章 もう一人の日本人義勇兵
ロシア軍には、元自衛官の肩書きを持つ日本人義勇兵がいた。だが、彼は初任務での戦闘で……。
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Posted by ブクログ
☆5をつけたが、正直なところ☆1なのか☆5なのか自分でもよくわからない。
知識として得られたことは多いのだが、読後の達成感や充実感が無いのである。
戦闘の描写について著者は比較的、淡々と記載していることも一因なのかもしれないが、読みにくいとか、そういうことでは無く、むしろ読み進めやすいくらいだ。それでも、ただ空虚なのだ。
今回☆5としたのは、この本の評価をより多くの方に委ねたいという意思からである。
いずれにしても著者が多数の激戦を生き延びてきたのは、某民間軍事会社での訓練を受けたことであると自らも記しているが、個人的には逆説的ではあるが、元自衛官ではない、というこも要因なのかな、とぼんやり思っている。
Posted by ブクログ
非常に淡々としているのが印象的。
無になる、生存本能に従って生きるだけ、という言葉が印象的。
他方、生を実感するために、極限環境に身を置く。
次元はまったく違うけど、仕事に入り込む人たちって、そういうところがある。
Posted by ブクログ
読むのに時間がかかった。
文章が難しかったからではない。文章はいたって読みやすい。書いてあることもスルスルと理解できる。
理解は、できる。時間がかかるのは侵食されそうになるからだ。思想にではない。この本の底流にある、マグマのような熱量が、底知れぬ虚無に浸されていく感覚に、だ。
考えるための視座をもうひとつ持つのによいかと読み始めた本だった。考えるパーツとして自分の中に別視座が必要だと思う程度には、今の情勢に無力感はあるのだ。置かれた場所で咲くにしても、種をのせる風くらいは選びたいじゃないか。
別視座をもつ、なんていう読後感では全くなかった。圧倒的な虚無にやられてしまう。
読み終わってただ思う。
私は、私の手の届く範囲の穏やかさを丁寧に守って生きていこう。