あらすじ
「セオイ」――それは、悩める人々が最後に頼ると噂される謎の伝承技である。技の使い手の鏡山零二と助手の美優は、西新宿の裏路地に居を構え、人知れず老若男女を救っていた。だがある時、有名作家の事故死との関連でベテラン刑事に目をつけられ、執拗につきまとわれる。必ずしも無関係とは言いがたいのだが……。鏡山はやがて、美女連続殺人事件につながる巨大な陰謀の渦中にのみ込まれていく――破格のエンターテインメント長篇!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前半部分は「ツナグ」とか「流星ワゴン」みたいな感動系作品なのかなーって思ってたけど、半分あたりからミステリーにシフトしていくという衝撃。ラストは前半部分の主要人物も絡めて事件解決させていくので、物語の繋がりが感じられた。
ラストは駆け足感があったけど、デビュー作でこの内容なら次作があれば読んでみたいなと思った。
Posted by ブクログ
『セオイ』題名を見て背負い投げをイメージして、柔道の小説かと思ってしまいました。「あなた人生を背負います。」人生を悩める人にかわって解決する「セオイ」の技とはいかなるものか?SF・ファンタジー・警察・探偵と盛りだくさんのエンタティンメント小説なんです。入れ替わり、よみがえりと私の大好きなテーマ、読み始めると一気読み間違いなしです。『セオイ』の意味は、読んで知って下さい。
Posted by ブクログ
ある種の憑依とパラレルワールドを使って悩んでいる人を救う「セオイ」の物語。発想も文章も良かったのに、ラストだけがお約束の展開で不完全燃焼かな。
この終わり方でどうやって続編につなげるのか、期待を込めて星4つ。
Posted by ブクログ
う〜ん、これ面白いかも。
多少話しとして無理な設定があるもののエンターテイメントとして十分楽しめるし、文章の流れも気持ちいい。
クライマックスにもう少しボリュームがあった方が良いかな。
Posted by ブクログ
最後まで一気読み。
セオイの世界観がもっと濃密だったらさらに良かった。
テンポが良く、読みやすい作品。
映像化しても面白そう。
最後はせつない...。
Posted by ブクログ
なかなか面白い着想の作品だと思う。悩める人々の人生を救う謎の伝承術『セオイ』。『セオイ』を操る鏡山零二と助手の美優が、『セオイ』から美女連続殺人の核心へと迫る。オカルトのような、SFのような、ミステリーのような、無国籍的な作品。
悩める人の多き現代、人生が変えられるなら…などと思いながら読み進んだ。『セオイ』と美女連続殺人事件を巡る登場人物のつながりが余りにも都合良過ぎるような気がしたが、著者はデビュー長編ということなので、大目にみよう。
Posted by ブクログ
まだ知らない作家さんはストーリーの進む方向と深度に予想がつかないのでそれを楽しむという読み方ができる。
結果思ったより浅い感じだった。私は深いぐちゃぐちゃした感じが好みなので少し肩透かし。
この終わり方は、、、今まで読んできたことがなんだったのか??と少し足元をすくわれた。
Posted by ブクログ
現代SF。
刑事やら美女連続殺人やら、キーワード的にはもっとミステリ寄りなところを期待して読んでいた分、拍子抜け。しかしながら、セオイという謎の伝承技の設定・世界観はなかなかよく作られているし、興味深く読めた。正直、SFものはあまり得意ではないが、複雑な人物関係もあって、中盤からはストーリーを追うのに意外と夢中になれた。ただ、セオイ同士の意思の疎通がキ○って、、、、、。急にガチガチな設定が出てきて、思わず苦笑。終盤は怒涛の展開で、ストーリーと世界観の理解に置いてけぼりを食らいそうになりつつ、まぁ何とか追いつけたという感じ。読後感は悪くないので、まぁ良しとする。
Posted by ブクログ
人の人生を背負うことで,その後の人生を変えてしまうセオイ。どうやって背負うのか、どうやって人生を変える事ができるのかというのは勢いで納得させられてしまったけど、ツッコミどころはたくさんあるようにも思う。でも、その勢いと熱さが良いので、今後もこの作者の本が出たら読むと思う。ネタバレにならずにこの面白さを伝えるのは結構難しい作品ですね