あらすじ
★なぜ、肝心なときに、人は怒り、焦り、その結果、判断を誤るのか?★
冷静沈着な思考と行動を徹底して構造化し、できうる限り科学的アプローチでとらえ、実践する手法「意図的な冷静さ」を解説。実践すれば、強いプレッシャーの中でも、心理的安全性、ウェルビーイングを保ちながら、正しい判断を下せるようになる。
●「意図的な冷静さ」が必要な理由
あなたはどっちのゾーンにいる?
●お馴染みゾーン--実行し、練習し、回復する場所
●適応すべきゾーン--新しい答えを学ぶ場所
これまでのやり方が通用しなくなったら、あなたはどっちの状態?
●防御状態ーー自分を守ろうとして、視野が狭くなる
●学習状態ーー不確実性を成長の機会に変える
■身体の予算を使い切らない
■人と人がぶつかる本当の理由
■心理的安全性は学び続けるチームの土台だった
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Posted by ブクログ
マッキンゼー心理戦略 意図的な冷静さ
著:ジャクリーン・ブラッシー
著:アーロン・デ・スメット
著:ミヒール・クルイト
出版社:東洋経済新報社
考えさせられる内容でした。チェンジマインド、人からいわれても、なかなか変われない。
言葉を変えて、お馴染みゾーンから、適応すべきゾーンへ、です。
「意図的な冷静さ」って、人の性なのではと感じるが、「」付きなので、適応・学習・創造・イノベーションが行えるほどの冷静さということでしょう。
過去の経験にないような状況に陥ったときに、人はえてして、これまでの経験に固執し、それがうまくいかなかったら、自滅していく。あわててしまうから、対極にあるのが、「意図的な冷静さ」になるわけです。
であるからにして、「意図的な冷静さ」をもって、状況に対処すればより良い結果が図れるというのが本書のメッセージである。
それも瞬間ではなく永続的にだ。ハッピーとはその場かぎりのうれしさ、それもいいが、ウェルビーイング:持続する幸福を手に入れるにはどうするかだ。
気になったのは、以下です。
VUCA:不確実性の高い今日において、やるべきことは、過去の経験にしたがって自滅することではなく、適応・学習・創造・イノベーションを行い、「意図的な冷静さ」をもって、難局を切り拓いてくことであることを語っています。
「意図的な冷静さ」をもつリーダにとって必要なスキルは
①適応力
②学習敏捷性
③アウェアネス:気づき
④感情の自己制御 である
氷山
①行動
②思考・感情
③マインドセット・信念
④コア・アイティンティティ(価値観、ニーズ、願望、恐れ、生きる目的)
人は四つの層をもっているが、外から見えるのは、①の行動のみ、②以下は、氷山の下の部分として9割は見ることができない
適応のパラドクスというのがでてくる
なじみのない複雑で不確実な状況に直面した場合
習慣的パターンを打ち破る革新的な対応が最も必要であるにもかかわらず
その状況が複雑で確信がもてないが故に、そうした対応がとれない というものだ
デュアル・アウェアネス⇒「離見の見」
どっぷりつかっている、取り囲まれている状況からは自分は見えないので、一歩引いて状況をながめてみるというもの、これは世阿弥の「離見の見」だ。なにも、いまさら、マッキンゼーなどから教えを受けるまでもない、日本人なら皆できるし、知っている。どうみても、「離見の見」でしょう。
ゾーン、2つのゾーンを語っている。
1つは、「お馴染みゾーン」:自分にとって馴染深いよくしっている状況をいう
もう1つは、「適応すべきゾーン」:未知の領域、学習すべき状況をいう
本書がかたるのが、この2つのゾーンのGapをうめ、その先にある、「意図的な冷静さ」を手に入れることだ
ASIS:お馴染みゾーン:実行し、練習し、回復する場所
防御状態になっている、このため、自分を守ろうとして、視野が狭くなっている
状況が適応を強く求めれば求めるほど、その適応が困難になり、適応ができなくなる
GAP(PROBLEM)
・思い込みを書き換える
・自分が抱えている物語を新しいものに置き換える(ナラティブ)
・コア・アイティンティティを転換する
・人生を自分のものとして受け入れる、自分自身に意識を向け直す
・目標とは、掲げるだけでなく、実践するもの
・身心を回復する、休みをとる
・ゆっくり、着実に続ける。燃え尽きることなしに
・5つの認識レベルを1つづつ登る
①無自覚
②遅れて気づく:終わってからしまったと思う ジョハリの窓(共有、盲点、私的領域、未知)
③自覚:まだ選び直せない
④レジリエント:一呼吸おいて、反応を選べる 身体・認知をつかって思考を整える
⑤適応力:防御から学習へと変える
その先にあるのが、「意図的な冷静さ」だ
TOBE:適応すべきゾーン:新しい答えを学ぶ場所
不確実性を成長の機会に変える
握りこぶしでは握手はできない(インディラ・ガンディ)
同じやり方ではここから先にはすすめない
対立を学びの原動力にする
聞く力と伝える力を両立させる
チーム全体を学習状態へ導く
学び続けるチームに必要なのは、「心理的安全性」
パーソナルOS(気づき、目的、熱意、人間関係)
変化の時代であるからこそ、冷静に学び続けることが重要である
目次
監訳者まえがき
INTRODUCTION 危機の瞬間に、冷静に学び、導くということ
PARTⅠ 「意図的な冷静さ」の可能性
CHAPTER1 なぜ肝心なときに怒り、焦り、判断を誤るのか--「意図的な冷静さ」が必要な理由
CHAPTER2 いま自分は、どのぞーんにいるのか
CHAPTER3 脳と身体は、なぜ勝手に防御状態へ入るのか
PARTⅡ 「意図的な冷静さ」の実践アプローチ
CHAPTER4 行動を変えたければ、水面下の「氷山」を見る
CHAPTER5 あなたの氷山の根底には何があるか
CHAPTER6 アスリートのようにエネルギーを整える--回復は甘えではない
CHAPTER7 デュアル・アウェアネスを鍛える--内側と外側を同時に見る5段階
PARTⅢ 「意図的な冷静さ」の実践
CHAPTER8 人と人がぶつかる本当の理由--氷山が衝突するとき
CHAPTER9 チーム全体を、学習状態へ導く--「意図的な冷静さ」をもつチーム
PARTⅣ 「意図的な冷静さ」の提 言
CHAPTER10 パーソナル・オペレーティング・モデルを設計する--自分の〝動き方?を設計する
CONCLUSION 変化の時代に、冷静に学び続ける
APPENDIX 4週間実践プログラムーー「意図的な冷静さ」を身体に覚えさせる
WEEK1 まず、自分の反応に気づく
WEEK2 気づきを深める
WEEK3 防御から学習へ切り替える
WEEK4 新しい自分の反応を練習する
謝辞
監訳者謝辞
参考文献
注
人名索引
事項索引
著者紹介
ISBN:9784492534915
出版社:東洋経済新報社
判型:4-6
ページ数:482ページ
定価:3200円(本体)
2026年08月24日発行