あらすじ
「殺し屋を笑わせないとぼく死ぬんです」
殺し屋に突如襲撃されたお笑いコンビのツッコミ・八条。必死の命乞いで出された交換条件は、「人生で一度も笑ったことがない」殺し屋を笑わせること!?
相方の白山を探すうちに、いつの間にか「伝説のネタ帳」をめぐる熾烈な争奪戦に巻き込まれてしまい――。
一切予測不可能! 常に笑いと死が隣り合わせのノンストップ・エンターテインメント!
笑ってはいけない人なんて、この世にはいない。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
巻き込まれ型ジェットコースターストーリー、そして完成度がすごく高い。面白い。ストーリーの進め方、伏線回収の方法、どんでん返しのわきまえかたなどがすごく計算されている感じがして、気持ちよく読める。キャラクターも現実味がありつつ程よく魅力的だしその中で主題もはっきりしている。簡単に言うとすごく上手い。
私は鯨井さんの著作は初で、中にはこれまでの作風とかなり違うところに違和感もある人もいるようですが、逆にこの作家の才能の大きさを垣間見れると思います。今後の作品が楽しみです。
Posted by ブクログ
「ラブじゃなくてライクだぜ!」
この一言だけで、八条と白山という最強コンビの関係性が伝わってくる。
笑いあり、ハラハラあり。
漫才を軸にしながら、サスペンスの緊張感まで味わえる、ページをめくる手が止まらない一冊でした。
読み進めるほどに、「誰が味方で、誰が敵なのか」が分からなくなり、予測不能な展開に夢中に。
そして何より魅力なのは、八条と白山のコンビ。
テンポのいい掛け合いと、互いを信頼し合う絶妙な距離感に、思わずニヤリとしてしまいます。
仕事のお昼休みに少しだけ読むつもりが、気づけば、仕事後、時間を忘れて没頭していました。
漫才が好きな人はもちろん、笑いだけでは終わらない物語を読みたい人にもおすすめ。
読み終えた頃には、きっとあなたもこの最強コンビ〈ノット・サウスポー〉の虜になっているはず。
Posted by ブクログ
大学でコンビを組んだ八条司と白山礼奈は25歳。漫才師を目指し小劇場に出たり毎回2回戦止まりのM-1に挑戦している。卒業と同時に活動のための事務所所属が叶うも、漫才師になりたいのにモデルや俳優のオーディションを入れられる見た目の2人は事務所を蹴り、ついにM-1で配信される3回戦に進んだが、その出番当日に白山は現れず連絡が取れなくなった。そして八条はエドという殺し屋に拘束されるのだが、なぜかエドは俺を笑わせろ、と言い、なんとなく殺す気配はない?のかも?でも、敵はあちこちから現れて…。
八条が語り手となり話が進む。誰が敵で目的は何か、白山はこの件とどう関わってるのか?何一つわからないまま殺されてもおかしくない状況になるハードな展開や、誰が味方で誰が敵かわからなくなる状況がずっと続きます。それでも少しずつ構造が現れてきて…という話です。結構展開も構成も面白いと思うのですが、評価点が低いんですね。なんでだろ。あえて欠点をいえば、漫才師の会話なのにあまり面白くないとこかなぁ。「パラソルでパラシュート」とか、漫才師が出てくる本って結構笑える会話出てくるんですよね。で、作家さんってすごいな~って感心させられる。そこは微妙なセンだったかも。でも、ミステリーとして読めばそこは問題ないかなぁと思いました。
結構な殺人シーンや脅迫などが出てくるので中学校以上。
Posted by ブクログ
ある売れないお笑い芸人が、殺し屋に狙われ、とある事件に巻き込まれていく
殺し屋から命を助けてもらう代わりに、お笑いで笑わせることを条件提示される
そんな中、事件に巻き込まれ、ヤクザ、公安から追われる身になる
コミカルとサスペンス、ミステリーが混ざり合った異色の作品で面白かった
Posted by ブクログ
我喜屋位瑳務さんの装画にハズレなしが更新されました。
感情のパンチライン的なのが多くて本当に読んで良かった。
被害者であっても誰かにとっての加害者であり得る。
誰しもが持つかもしれない無意識の加害性。
被害者の怒りと悲しみと加害者の罪悪感と贖罪は、いずれも尊重されて然るべきものだ。
善性と善行と善人は似て非なるもので、第三者という中立の立場で居続けることが大切なのかもしれないけど、スタンスを維持したまま信念を貫くということは、自己満足を貫くことと相違ないのかもしれない。
共感はできなくても傾聴はできる。
正しさや優しさについて改めて考える。
頷きがとても多く、思いのほか喰らった。
漫才の話かと思ったのに漫才要素は少なめで、アウトサイダー要素の方が圧倒的に多かった。