あらすじ
東京荻窪にあるブックカフェ「6次元」はカフェとギャラリーと古本を扱う空間だ。
詩人の朗読会やハルキストが集う店として、サロン的な空間に成長した。
情報ビオトープとしてのカフェ、人と人とがつながる空間としてのカフェから、未来のカフェを模索する。
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Posted by ブクログ
知り合いのブックカフェのオーナーが「店が儲からなくて困る」といったことをボヤいており、なんか出来ないかな、と手にした本。
ブックカフェは元より、喫茶店というのは、「たまり場」なんだと本書では書かれている。
会社や家族ではない、「偶然的コミュニティ」それが「たまり場」であると。
それは、歴史を遡れば、純喫茶や社交サロン、寺や神社へと辿りつく。
老若男女、価値観や年齢の違う人同士が集まる場が「たまり場」
そんな「たまり場」に本棚を置く理由は、もちろん、時間を潰すということもあると思うけど、楽しみを共有するということが本当の理由なのでは?
本書では、読書会のことにも触れていた。
「本来一人で楽しむ読書をみんなで共有する。友達でも同僚でもない関係。ネットで知り合った『ネトモ』の面白さは、理解するのがちょっと難しいかもしれませんが、確実にあたらしいコミュニティをつくり出しています。
読書会があたらしい居場所をつくり始めた今、人の興味は、『モノづくり』から『場づくり』へ移行しつつあるのかなと感じます。」(p.150)
オーナーが悩んでいるカフェは、空間は、とても素晴らしいものがある。
足りないのは、何かをして生まれる「場」かな?
読書会とか、何かテーマのあることを定期的にやっていけば、流行るんじゃないかな〜。