【感想・ネタバレ】「子」のつく名前の誕生のレビュー

あらすじ

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子どもに名前を付けるのは,「普通の両親が共同で行なう最初の文化事業」ともいえるもの。では,明治以降,女性の名前に「子」がつくようになったのはいつ頃のことか。また,それは何がきっかけになったのか。
名前をもとに庶民の思想史に迫る。また,アマチュアが研究をする際の〈研究のすすめ方,基本編〉としても読めます。

★★ もくじ ★★
目次
1.〈◯子〉さん研究,事始め
2.有名な〈◯子〉さんを探して
3.〈◯子〉の新時代
4.その後の〈◯子〉
文献年表 〈子〉のつく名前の女性史を通してみる民衆中心の日本史

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Posted by ブクログ

素人研究家が四苦八苦して調べ物をする様子が正直に描かれていて、楽しかった。自信満々で発表した内容を「先生」に全否定されたりして、悪いけれど笑ってしまった。女性の「子」のつく名前の増減に関しては私も身近に感じていたけれど、改めて正確な数や理由を知ろうとすると、おそろしいほどの根気が必要なのだ、ということがわかった。研究書としてはまだまだ不十分だし続編を期待したいところだけど、この本を読んだ人の「子」のつく名前への関心度は、必ず上がるだろう。

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2012年02月14日

Posted by ブクログ

 教師をしていると,たくさんの「名前」に出会います。それで,確かに「名前の流行」のあることに気付きます。最近の子どもの名前は一度で正確に読めないことも多いです。まるで当て字の雰囲気です。
 さて,女の子の名前によく「子」のついている時期がありました。それはいつ頃から始まったのでしょうか? それはなぜでしょう。そんなことを研究的に調べていったのが本書です。
 本書は結論をすぐに書いてあるわけではありません。まるで一緒に研究しているような気分になるほど,その研究の追体験ができるように書いてあります。そこが本書の魅力と言えるでしょう。
 中心的に研究したのは井藤さんですが,その研究の様子を横で見ていて本書にまとめたのが橋本さんなんです。

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2011年08月10日

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